警察官から転職するメリット・デメリットは?転職成功のコツも紹介
警察官は、安定した収入を得られる職業と認識している人は多いでしょう。しかし、警察官から民間企業などへ転職を希望する人は少なくありません。
そこで今回は、警察官から転職するメリット・デメリットについて解説します。
- 警察官から転職するメリット・デメリット
- 警察官におすすめの転職先
- 警察官からの転職を成功させるコツ
警察官からの転職におすすめの転職エージェント5選も紹介するため、あわせてチェックしておきましょう。
警察官から転職するメリット
自分の時間が増える
警察官から転職することで、自分の時間が増える傾向にある点は大きなメリットです。警察官は事件や事故が発生した際、拘束時間がどうしても長くなってしまいます。
家族サービスをきちんとしたいと考えている人にとっては、警察官という安定した職は失うものの、それ以上に大切なものが手に入るかもしれません。
メンタル面の負担が軽減される
警察官として働くにあたって、民間企業に勤める人にはわからない精神的負担があります。やはり、国のため・市民のために治安を守ることはそれなりの重圧があるのです。
また、警察官は上下関係に厳しい傾向にあることから、民間企業に勤めると良い意味でフラットに人付き合いがしやすくなります。
仕事内容が増えやりがいを感じられる
警察官時代よりも、民間企業に勤めることで仕事内容の幅が広がるため、やりがいを感じられる点もメリットです。
働き方を選べる場合は、自身のキャリア形成を明確に持つことで昇進・昇給などの目標も立てやすいです。
キャリアプランの選択肢が広がる
民間企業に勤めてさまざまな仕事を経験することで、キャリアプランの選択肢が広がります。経験で得た知識や身に付けたスキルを活かし、他業種への転職といった選択もできるのです。
警察官として働き続けるのではなく、好奇心に溢れ多くの仕事を経験したい人にとっては、転職することで得られるメリットは大きいと言えます。
警察官から転職するデメリット
年収ダウンの可能性がある
警察官として働くメリットは、やはり安定した収入を得られることです。そのため、転職することで年収ダウンの可能性があります。
対策として、警察官時代は禁じられていた副業が可能となるケースが考えられるため、本業とは別で収入を得ることを意識してみましょう。
民間企業に馴染めない恐れがある
民間企業は営利目的であることから、警察官とは根本的に異なります。仕事への目的・意識が違うことで、なかなか馴染めないという人も少なくないのです。
慣れれば問題ありませんが、勝手の違いにしばらくは苦しむ場合があることを理解しておきましょう。
転職理由を探られる場合がある
警察官という安定した仕事を辞めて、なぜ転職したかを詮索される可能性は否めません。前職が警察官ということは、多くの人にとって珍しく感じるでしょう。
警察官をクビになったため、民間企業に転職したのではと変な疑いをかけられる場合もあります。
警察官からの転職活動は難しい?
転職活動は比較的スムーズに行える
警察官の経験は、多岐にわたり、コミュニケーション能力やリーダーシップ能力、チームワーク力など、転職活動において必要とされるスキルを習得しているためです。
また警察官での経験を通じて、緊急時に適切な行動をとり、問題の解決に取り組める力も身につけられます。
転職先を選ぶ際には注意が必要
警察官の経験があると、転職活動を比較的スムーズに進められるメリットはありますが、転職先を選ぶ際には注意が必要です。
警察官としてのキャリアに比べ、新しい職場での待遇や環境については異なる場合があるためです。
警察官におすすめの転職先
警察官の経験を活かせる転職先は、セキュリティ関連企業や市役所の職員、営業職など、数多くあります。ここでは、警察官におすすめの転職先について解説します。
- セキュリティ関連企業
- 市役所の職員
- 営業職
- ドライバー業
- IT企業
- 介護
セキュリティ関連企業
セキュリティ関連企業は、警察官の経験を活かせる転職先の一つです。警備員やセキュリティシステムの開発・導入など、幅広く多様な仕事があります。
例えば、セキュリティ関連企業で働くと、新しい技術の開発や既存のシステムの改善、顧客のセキュリティに関する相談など、さまざまな業務に携われます。
セキュリティ関連企業は、常に新しい脅威に対応する必要があるため、自己研鑽を続けることが求められます。
そのため、やりがいとともに、学びと成長の機会が豊富な職場であると言えるでしょう。
市役所の職員
地域住民との関係構築や地域課題の解決に向けた取り組みなど、多岐にわたる業務が求められます。
例えば、地域住民の福祉向上のために福祉事業や福祉施設の運営に携わったり、教育現場での総務や事務などの業務を担当していたりすることもあります。
営業職
営業職は、警察官にとっては、比較的挑戦しやすい転職先の一つです。営業職には、ルート営業、法人営業、営業企画、業務改善提案など、さまざまな職種があります。
ただし、営業職は数字目標に対して責任を持ち、自己管理能力が求められるため、その点を考慮したうえで転職先を選ぶことが重要です。
ドライバー業
ドライバー業は、運転免許を持っている警察官にとっては、挑戦しやすい転職先の一つです。
また、運転技術やルート管理など、警察官として培ったスキルが活かせる場合もあります。
ただし、長時間の運転に耐えられる体力が必要であること、運転中の事故やトラブルへの対応が求められることを覚えておくべきです。
IT企業
警察官は、日常的に情報の収集や分析に携わっているため、IT企業のデータ分析やセキュリティ関連の仕事に向いていると言えます。
またIT企業には、多様な職種が存在しており、自分のスキルに合わせた仕事を選べるため、キャリアアップの可能性が広がります。
セキュリティに関心がある場合には、ITセキュリティの専門家として、セキュリティ対策や脆弱性診断などの業務に携わることも可能です。
介護
介護は、警察官からの転職先の一つです。介護職には、介護士やヘルパーなど、さまざまな職種があります。
介護職は、高齢化社会においてますます需要が高まっている職種であり、社会貢献度が高いことが魅力的なポイントです。
ただし、介護職は、身体的にも精神的にも負荷が高いため、その点を十分に考慮したうえで転職先を選ぶことが重要です。
警察官からの転職で後悔しないためにすべきことは?
転職先の待遇や環境だけでなく、自分自身が転職先でやりたいことや目指すキャリアプランをしっかりと考えることが大切です。
- 勢いで転職活動を進めない
- キャリアプランについて考える
勢いで転職活動を進めない
「警察官を辞めたい」「転職したい」と思っても、勢いで転職するのはおすすめできません。
転職活動を始める前に、自分自身が求めるキャリアプランをしっかりと考え、転職先で自分が必要とされるスキルや経験を把握することが大切です。
専門のアドバイザーが自分に合った転職先を提案してくれるため、より自分に合った転職活動ができるでしょう。
キャリアプランについて考える
将来的にどのようなキャリアを目指すのか、どのようなスキルを磨きたいのかを明確にすることで、転職先の選択や職務に対する意欲も高まります。
転職先で研修やOJTに参加することで、新たな知識や技術を身につけることも可能です。
また、キャリアアップを目指す場合は、転職先でのポジションや役割に注目することも重要です。
強みを活かせる職場で働くことで、仕事に対する意欲も高まります。弱みを克服するための研修やトレーニングに取り組むことで、スキルアップも図れるでしょう。
警察官からの転職を成功させるコツ
転職エージェントを活用する
転職エージェントに登録することで、キャリアアドバイザーからの全面的なバックアップが受けられます。
- 希望に沿った求人の紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 内定後の年収交渉
さまざまな業界に精通したキャリアアドバイザーのサポートにより、内定率アップが期待できるでしょう。また、転職エージェントが独自に保有する非公開求人に出会える点も魅力です。
また、内定後には企業との年収交渉の代行も行ってくれます。自分の求める条件に近い企業に勤めることができるので、転職後のミスマッチも減らすことができます。
活かせるスキル・経験などを整理する
警察官として働き得たスキル・経験は何かを整理しましょう。転職を成功させるにあたって、前職での経験等は面接や応募書類で大きなアピールに繋がります。
また、警察官は人と接することが多いため、コミュニケーション能力には長けている可能性があります。
企業研究をする
企業が求める人材について知ることで、即戦力となり得るためのアピールや、必要な資格を取得するなど対策が打てます。
企業理念などを事前に調べることも、転職活動において極めて重要です。面接で企業についてきちんと調べてきたと認識してもらうことは、内定への意欲と捉えられます。
警察官のよくある退職理由を解説
団体行動の厳しさが原因
警察官の採用試験に合格すると、まず警察学校に入学します。そこでは研修時だけでなく、食事・入浴・就寝なども含めて同期と生活しなければなりません。
警察学校では団体行動を通じて警察官に必要な規律を学んでいくことを目的とされています。しかし、未だに指導する教官によってはパワハラに近い言動もあるのが現状です。
また、警察学校卒業後も都道府県によっては独身寮に入ることが命じられます。門限が厳しかったり事件時には非番でも招集されることがあるのも、警察官の退職人数が多い理由の一つです。
勤務中の拘束時間が長い
警察官には「交替勤務制」と呼ばれる24時間交代の部署があります。朝8:30〜翌日の8:30まで勤務しなければいけないので、必然的に拘束時間は長くなります。
さらに、交番勤務なら住民が訪れたり事故・事件現場に直行しなければいけず、休憩時間が短くなることも少なくないです。その場合、対応した警察官が最後まで報告書の作成を行わなわなけばいけません。
そのため、残業時間が加算されるとかなりの労働時間となり、ハードな職場となってしまうのです。しかし、警察官は3交代制を取っていることが多いので、3日に1日の仕事となります。
事件現場がトラウマになる
事件現場で見た光景がトラウマになってしまって、警察官として仕事を続けることが難しく感じてしまう方も多いようです。
警察官になる前に相応の覚悟を決めていたり、警察学校でも凄惨な現場の心構えを指導されたりしますが、それでも実際に自分の肉眼で見ることは精神的に辛いものです。
さらには、事故や事件が原因で亡くなった方の遺族と関わらなければいけないことも、精神的に耐えられなくなって警察官を辞めてしまいます。
転職活動の流れを解説
退職報告をする前に転職先を決める
退職報告を行う場合は、転職先がきちんと決まってからにすべきです。警察官に限った話ではないですが、今後について何も決まっていない状態で退職するのは様々なリスクがついてきます。
さらに、無給の期間が生じてしまうことで「早く転職先を決めなければ・・」と焦ってしまい、思うような転職活動ができなくなることもあるので、注意が必要です。
そうならないためにも、残っている有給や休日・非番の日を使って求人探しをはじめとした転職活動を行っていくべきなのです。転職エージェントを利用すると、企業との日程調整も行ってくれるメリットがあります。
直属の上司に報告、面談
転職先が決まると現在勤めている会社に退職報告をしなければいけません。最初に報告すべき相手としては、自分の直属の上司やチームリーダーにしましょう。
上司に報告を終えると、課長・部長など役職が徐々に上の立場の方に伝わっていきます。基本的には退職日・理由などを聞かれるので、その際は正直に答えましょう。
整備品の返却、引継ぎ
報告を終えると、正式に退職の手続きを行わなければいけないため、辞職表を提出します。書き方や提出方法については人事担当者からの指示に従うだけで大丈夫です。
辞職表の作成とほぼ同時に身辺整理もしていかなければいけません。手錠・警察手帳などの備品などを返却します。この際に紛失物がないかをきちんと確認しておきましょう。
辞令交付
報告・手続き・引継ぎがすべて終了して退職日当日を迎えると、管轄の所長から退職の辞令交付が行われます。
そして、警察寮で生活していた方は退寮の手続きも行なわければいけません。引っ越しもしなければいけないため、必然的に仕事が増えます。そのため、前もって準備しておきましょう。
警察官からの転職におすすめの転職エージェント5選
リクルートエージェント
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運営会社 | 株式会社リクルート |
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対応エリア | 全国 |
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出典:マイナビエージェント公式
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よくある質問
まとめ
この記事では、警察官から転職するメリット・デメリットについて解説し、転職成功のコツなども紹介しました。
警察官から転職することで自分の時間が増える傾向にあるため、プライベートとの両立は図りやすいです。しかし、給与面でのダウンが懸念される点は把握しておきましょう。
記事内では無料で利用できるおすすめの転職エージェントを紹介したため、ぜひ自分に合ったサービスを見つけてみてください。