転職サイトのスカウトサービスの正体は？仕組みや種類、見極め方も解説

転職サイトや転職エージェントの中には、スカウトサービスを利用できるものもあります。しかし、まだ利用したことがない人も多いでしょう。

また、「希望とマッチしたスカウトがくるの？」「安全に利用できる？」などという疑問がある人もいるかもしれません

スカウト機能を上手く使うのが、効率的に転職活動を進めるポイントになります。

そこで今回は、転職サイトのスカウトサービスについて詳しく確認していきましょう。これから利用したい人やどう活用すべきかわからない人必見です。

スカウト機能のあるおすすめの転職サイトもご紹介するので、効率的に転職活動を進めたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

転職サイトのスカウトの仕組み・種類をチェック！

スカウトサービスの仕組み

転職サイトに自分の経歴やスキル、希望を登録しておくと、それをチェックしたエージェントや採用企業から選考についてのスカウトが届くのが、スカウトサービスです。

サイトによってはスカウト機能、オファーサービスなどという名称の場合もあるでしょう。

求人を出す企業としても、希望する人材の条件に当てはまる人にスカウトができるというメリットがあります。

場合によっては、職務経歴書の登録だけで転職先が決まることも！受け身の転職活動が叶う可能性もあります。

転職サイトのスカウトの種類

この中で希望にマッチしている可能性が高いのは、企業から届くスカウトです。

転職サービスからのスカウトは、企業人事に話がついているわけではないため、内定率が高いと言い切れる訳ではありません。

転職サイトのスカウトサービスを使うメリット・デメリット

スカウト機能には、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。使うべき機能かどうかを判断するために、きちんと把握しておきましょう。

メリット

まずは、スカウト機能のメリットを見ていきましょう。

スカウトしてくる企業の中には、スカウト経由でしか紹介されない、比較的好条件の非公開求人もあります。企業からオファーしてくれるため、自分で求人を探す手間も省け、働きながらの転職活動もスムーズです。

また、思いもよらない業種や職種からスカウトがくる可能性もあり、自分では考えもしなかった働き方につながる可能性もあるでしょう。

自分の市場価値の把握のために、スカウト機能を活用するのも手です。

書類選考なしで面接に進めるスカウトの場合、スカウトが届いた時点で有利に選考を進めることができる可能性もあるでしょう。

デメリット

続いて、スカウト機能のデメリットを確認していきましょう。

20～30代の企業が求めている年代であれば、「スカウトメールが大量に届くので、全部確認するのが大変」という声もあります。

スカウトメールを追い切れず、これ！といったスカウトを見逃してしまう可能性もあるかもしれません。

仕事が忙しいからと、スカウト機能だけに頼って転職活動した場合、完全受け身になってしまい、効率よく進めることができないこともあります。

スカウト機能だけに頼らず、自分でも転職活動を進めるのがベターでしょう。

スカウトサービスのある転職サイトの選び方

スカウトの量を重視するなら保有求人の量をチェック

転職先の条件が明確でない場合は、自分のおおよその希望に合ったスカウトメールの量を重視するはずです。

スカウト機能のある転職サイトに求人を出す企業は、ほとんどがスカウト機能を利用しており、求人数の多さはスカウトの量に比例します。

ただし、スカウトを待つだけで好条件の求人に出会える可能性が高いのは、30代前半までというケースが多いようです。

キャリアアップならハイクラス特化の転職エージェント

給料アップやマネジメント職など好条件で転職をしたいなら、ハイクラス特化型の転職エージェントを利用するのがおすすめです。

総合型の転職サイトや転職エージェントの場合、さまざまな人を対象とした求人が多数掲載されているため、希望に沿わないスカウトがくる可能性も十分にあります。

キャリアに自信があるといった場合にも、ハイクラス特化型の転職エージェントがいいでしょう。

ハイクラス向けのエージェントなら、年収アップにつながるスカウトも期待できるかもしれません。

スカウトサービスのあるおすすめの転職サイト6選

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、求人数の多さが魅力の転職エージェントです。

登録して匿名のキャリアシートを公開すると、「応募してほしい」と感じた企業からスカウトが届く可能性があります。

さらに、書類選考が免除される面接確約スカウトが届く場合もあるため、ぜひキャリアシートでこれまでの経験やスキルをアピールしましょう。

面接前には、専任アドバイザーから面接対策のサポートを受けることもできますよ。

出典：リクルートエージェント
※出典：リクルートエージェントスカウトサービスとは

ビズリーチ

「ビズリーチ」は、職務経歴書を作成し登録すると、厳選された企業や転職のプロであるヘッドハンターからのスカウトが届く転職サービスです。

企業からのスカウトであれば、直接やり取りができます。ヘッドハンターからのスカウトの場合、相談しながら転職活動を進める流れになるでしょう。

保有求人の1/3が年収1,000万円以上の求人となっており、高年収を目指すことができます。

ビズリーチの魅力は、ハイクラス求人にあり！キャリアに自信がある人におすすめのエージェントです。

出典：ビズリーチ

doda

「doda」は転職サイトと転職エージェント両方の機能をもつサービスです。会員登録するとスカウトサービスを利用することができます。

職務経歴書を確認した企業から、直接オファーを受けることができるため、スキルや経験に即した求人と出会える確率が高まるでしょう。

スカウトの中には、面接確約オファーや転職サイトには掲載されない非公開求人からのオファーが届くこともあります。

サイト内にスカウトサービスの上手な活用方法も記載されているため、しっかり読み込んで活用するのがおすすめです。

出典：doda

リクルートダイレクトスカウト

「リクルートダイレクトスカウト」は、年収800万円～2,000万円のハイクラス求人に特化した転職サービスです。匿名レジュメを登録すると、ヘッドハンターや企業からのスカウトを受け取ることができます。

ハイクラス求人は一般公開されない傾向にあるため、転職サイトには掲載されないような求人に出会える可能性が広がるでしょう。

登録のある企業数は300社、ヘッドハンターは3,000人以上。企業からのスカウトは直接コンタクトを取りながら交渉を進めます。ヘッドハンターからのスカウトなら、代わりに求人を探し提案してもらうことになります。

顧問求人スカウトサービスもあり！ハイキャリア層であれば若手・中堅でも業務委託で働ける可能性もあります。

出典：リクルートダイレクトスカウト

doda X（旧：iX転職）

パーソルキャリアが運営する「doda X」は、年収800万円以上の求人も取り扱いしている転職サービスです。職務経歴書を登録すると、条件を満たした企業やヘッドハンターからのスカウトが届きます。

ヘッドハンティングサービスは企業が利用しないため、勤務先に情報がもれることはありません。スカウトサービスと合わせて求人検索し気になる企業に応募することも可能です。

企業との交渉も代行してくれるため、安心して転職活動を進めることができます。

出典：doda X

キャリトレ

※「キャリトレ」は2022年12月21日をもってサービスを終了しております。（公式サイト）

ビズリーチが運営する「キャリトレ」は、ベンチャー企業や大手企業など幅広い求人を保有する、20代の若い世代に特化した転職サービスです。

気になる求人を見つけたら1タップするだけで企業にアピールすることができるため、すき間時間で転職活動できる仕組み。タップした企業に興味を持ってもらえると、スカウトが届き直接やり取りできるようになります。

ヘッドハンターからのスカウトが届く場合もあり、自分でも気づかない新しい可能性に出会えることもあるかもしれません。

積極的に転職を考えていなくても、とりあえず活用してみるのもいいでしょう。選択肢は多いに越したことはありません。

出典：キャリトレ

転職サイトのスカウトメールでよくある4つのパターン

スカウトメールのパターンを把握しておきましょう。

まずひとつめは、企業の求める条件に合致する人に自動的に送信されるスカウトメールです。企業としては興味を持ってもらえればという気持ちで送っているためマッチング率や採用確率は高くありません。

次に、転職エージェントは保有求人の欲しい人材をヒアリングしています。そして、その条件に合う求職者がいれば、都度スカウトメールを送信。経歴を把握したうえでの連絡のため、話を聞いてみる価値はあるでしょう。

経歴を確認し、必要な人材かどうかを検討したうえで連絡してきているため、内定率も高いでしょう。

企業から直接きたスカウトの場合、この会社で働きたいかどうかを検討し、できるだけ早めに返信しましょう。

転職サイトから届いたスカウトの見極め方

届いたスカウトの中から、信頼できるものを見極める方法を把握しておきましょう。

文章を少し読めば、コピペかどうかはすぐにわかるはず。明らかなコピペの文面は、求人の内容をチェックするだけに留めておきましょう。

自分の提示していた希望条件を無視した求人でないか、選考についての考慮があるかなども、チェックしておきましょう。

スカウトしてくる側の本気が感じられたら、こちらも本気で検討してみることで、選択肢も広がります。

登録したのにスカウトがこない…対処方法はある？

「登録したのにスカウトがこない…」と落ち込むこともあるかもしれません。しかし、諦めるのはまだ早いでしょう。以下のような対処をしてみてください。

スカウトサービスは、職務経歴書がすべてです。職務経歴書の内容が充実していると、企業の検索に引っかかる可能性が高まるでしょう。必要な内容は、経験してきた職種と今後に活かせそうなスキルや実績です。

また、ログイン履歴が新しいほど転職意欲が高いと判断されるため、定期的にログインするのも有効です。

よくある質問

まとめ

今回は、転職サイトのスカウトサービスについて解説しました。

スカウトサービスを利用すれば、転職活動が効率的に進められる、思わぬ企業との出会いがある、自分の市場価値を把握できるなど、メリットがたくさんあります。

転職活動をスムーズに進めるためにも、積極的に活用するのがおすすめです。

スカウトの内容を比較検討するために、複数の転職サービスに登録するのもいいでしょう。希望の転職を叶えるためにも、転職サービスやスカウトサービスを最大限活用してみてはいかがでしょうか。