「アパレル業界に就職したいけど学歴に不安がある」
「高卒と大卒では、どういう違いがあるのだろう」
などの不安や疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではアパレル業界と学歴について解説していきます。
アパレル業界における学歴の必要性や高卒で就職する方法、高卒と大卒で就職した際の違い、キャリアプランについてご紹介していきますので、ぜひご覧ください。
募集する職種によっても異なりますが、アパレル業界の販売職では、「高卒以上」や「学歴不問」としている求人が多いです。
販売職は学歴を重視しない傾向にあるため、中卒・高卒でもアパレル業界に就職することができます。
なぜ、学歴を重視しないかというと、現場では「どれだけ上手に接客し、多く数字を上げられるか」が重要だからです。
そのため、学歴よりも
・ファッション好きであること
・コミュニケーション能力があること
・働く意欲があること
といった点が重要視されるのです。
高卒でアパレル業界へ就職するには、主に「正社員として就職する」「派遣社員・アルバイトで入社する」の2通りがあります。
高校卒業後、すぐに正社員として就職したい場合は、高校の新卒者向け求人への応募がおすすめです。
進路決定時に担任へ「アパレル業界で働きたい」旨を伝えて、探してもらいましょう。
自分で正社員の求人を探す方法もありますが、あまりおすすめできません。
アパレル業界では「1店舗につき社員1人まで」など、配置できる社員数が決められているため、正社員募集自体少ないです。
そのため、「学歴不問」で募集を出していても、大卒者が優遇されることも多いのです。
派遣社員やアルバイトとして入社し、正社員を目指す方法もあります。
アパレル業界未経験者を対象としている場合、ほとんどがアルバイトや派遣社員といった雇用形態で募集しており、学歴を問わないものが多いです。
正社員登用を行っている企業も多いため、非正社員からキャリアをスタートさせ、正社員を目指すこともできます。
むしろ、早い段階から店頭に立つことで力をつけ、販売のプロフェッショナルとして活躍している人もいます。
まじめにコツコツと実績を積んでいけば、正社員へのステップアップや、店長・マネージャーへのキャリアアップも可能でしょう。
また、接客や販売のスキルを磨いて実績を積めば、正社員としての転職を目指すことができます。
アパレル業界の販売職では、学歴を問われるケースはあまり多くありません。
ただし、学歴によって給料や雇用形態、その後のキャリアに差が出ることはあります。
地域や企業によっても異なりますが、高卒者よりも大卒者の基本給は、1万円～3万円程度高く設定されています。
＜高卒＞
平均月収：18万円
平均年収：300万円～400万円
＜大卒＞
平均月収：23万円
平均年収：350万円～450万円
ただし、売上や勤務態度といった評価によって昇給・昇格していくため、スタートの給料に差があっても、大卒者より稼いでいる人や、マネージャーとして活躍している人も多いです。
採用時の雇用形態に違いが出ることもあります。
例えば、
・正社員採用⇒「専門卒以上」「大卒以上」など
・アルバイト採用⇒「学歴不問」
のように、募集する雇用形態によって条件を変える企業も多いです。
また、正社員登用制度を導入している企業でも、最終学歴の必須条件を設定していることもあります。
高卒で正社員を目指す場合は、事前に正社員登用の条件をよく確認しておきましょう。
高卒と大卒で就職した場合、キャリアにも違いが出ます。
アパレル業界の職種は、
・接客販売を行う「販売職」
・本社勤務を前提とした「総合職」
の2つに大別できます。
大まかにいうと、総合職は、営業や経理、プレス、MD（マーチャンダイザー）、企画など、販売職以外の職種です。
販売職の場合、学歴はあまり問われないため、高卒でも就職できます。
しかし、総合職の場合は「専門卒」「短大卒」「大卒」など、学歴を問われるケースがほとんどであるため、高卒者が総合職として就職するのは困難です。
また、基本的に販売職採用された人が総合職になることはないため、高卒で就職した人が総合職を目指すのも難しいでしょう。
では、高卒でアパレル業界に就職した場合のキャリアパスをみていきましょう。
販売職として採用されると、百貨店やファッションビルに入っている店舗で、接客販売や在庫管理、ディスプレイなどを行いながら経験を積んでいきます。
販売員として経験・実績を積むと、副店長や店長へキャリアアップします。
店舗の最高責任者である店長は、スタッフの採用や育成、商品管理といった、店舗運営に関するあらゆる仕事を行わなくてはなりません。
そのため、売上で結果を出すのはもちろんのこと、人材育成や売上目標達成のための管理能力を養っていくことが重要です。
店長としてリーダーシップを発揮し、実績を積んでいくと、他店舗を統括するエリアマネージャーなどの管理職に昇進することも可能です。
エリアマネージャーは、競合調査やお客様の動向を調査分析して、現場にフィードバックする役割があります。
市場調査や教育、商品構成など多様な業務を行うため、幅広い知識やスキルが必要です。
販売員として実績を重ねて力量が評価されると、社内公募や異動辞令により、本社勤務になる可能性があります。
本社では、営業や企画、バイヤーなど販売以外の仕事を行うため、販売職で培ってきた知識やスキルをベースに、多様な知識が求められます。
ただし、先述のとおり販売職で採用された場合、総合職になるのは困難です。
本社勤務を目指すのであれば、社内公募や異動辞令といった自社内での変化を待つよりも、転職でキャリアアップを目指す方が適しているでしょう。
アパレルの本社勤務は人気が高いため、経験だけでなく、希望する職種に沿った自分の強みを身につけおくことが重要です。
アパレル業界の販売職採用において、学歴を問われるケースはあまりありません。
よって、高卒でも就職できますし、頑張り次第では正社員や管理職を目指すことも可能です。
アパレル業界の経験がない人は、アルバイトや派遣社員からスタートし、正社員を目指してみてはいかがでしょうか。
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