アパレル面接で好印象を与える自己紹介とは？（例文つき）

自己紹介

自己紹介は、自分がどういう人間かを面接官に知ってもらうためのものです。
氏名、現職または前職（学生の場合は学校名）についてなど、あなたの基本情報や履歴書の内容を簡潔に伝えます。
面接の冒頭で質問される自己紹介は、あなたの第一印象が決まるため、話し方や表情に気を配りましょう。

自己PR

自己PRは、自分の魅力をアピールするためのものです。
「この人を採用したい」と思ってもらえるよう、これまでの経験を交えながら、自分の強みや長所を伝えます。

志望動機

志望動機は、なぜその企業を選んだのかを伝えるためのものです。
「どうしてもこの会社に入りたい」という熱意を伝えるために、その企業を選んだ理由と、入社後のキャリア目標を伝えます。

挨拶

採用担当者は、自分と面接をするために時間を割いてくれています。
「本日は貴重なお時間を頂き、ありがとうございます」など、一言添えてから自己紹介を始めてください。

プロフィール

「自分が何者なのか」を明らかにさせることが重要です。フルネームできっちり名乗りましょう。

締めの言葉

最後に「この経験を活かして貢献していきたい」など、入社意欲を伝えましょう。

簡潔に伝える

企業は自己紹介を通じて応募者の人柄を把握したいと考えています。

そのため、ダラダラとまとまりのない自己紹介をしたり、自己PRや志望動機まで盛り込んだりすると、印象を悪化させてしまう可能性があります。
30秒～1分以内で説明できるよう、要点を絞って簡潔に伝えてください。
企業によっては「3分以内で自己紹介してください」と指定される場合もあるため、ショートバージョンとロングバージョンの2パターン用意しておくと安心です。

姿勢や表情、話し方を意識する

アイスブレイクや本人確認も兼ねた自己紹介は、面接の冒頭に行われるため、面接官にあなたの第一印象を決定づける重要なシーンです。
話す内容ももちろん重要ですが、第一印象は視覚や聴覚からの情報に大きく影響されます。
せっかく上手に内容をまとめていても、下を向いたまま小さな声でぼそぼそと話していては、自信なさげで暗い印象を与えてしまうでしょう。

アパレル業界は、どの職種でも一度は接客販売を経験させる企業が多いため、表情が暗いとマイナス評価される可能性が高まります。
自己紹介のみに限ったことではありませんが、面接ではピンと背筋を伸ばし、明るい笑顔で抑揚をつけて話すことが重要です。
目を合わせて話すのが苦手な人は、目の下や鼻のあたりを見るようにすると相手に違和感を与えません。

当日スムーズに話ができるよう、声に出して自己紹介の練習をしておきましょう。

一般的な用語で話す

専門用語や仲間内で使う略語は避け、一般的な用語で話してください。
違う業界はもちろんですが「同じ業界だから」といって、必ずしも専門用語を知っているとは限りませんし、面接官が募集職種の仕事内容に精通しているとも限りません。

専門用語や略語を用いると、相手に正しく伝わらない可能性があるため、できる限り一般的な用語で分かりやすく、簡潔に話しましょう。
面接官が専門用語を使って話している場合は、こちらも使用して問題ありません。

応募企業との接点を含める

相手の興味を引き付けるためにも、応募先企業との接点は必ず含めましょう。
未経験の職種や業務上の接点が見当たらない場合は、企業のホームページや求人情報を読み込み、求める人物像や社風と自分との共通点をアピールするのがポイントです。

【新卒採用＿例1】

本日は、このような貴重なお時間を頂きありがとうございます。
エラン大学○○学部○○学科4年の英蘭太郎と申します。

大学では消費者行動論のゼミに所属しており、消費行動に至るまでの要因分析や消費行動に関わる問題をマーケティング理論で解決する研究をしています。
最近の活動では、地元企業○○の現状分析や実地調査を行った上で、商品PRのためのSNS施策について企画立案に力を入れて取り組みました。

どうぞよろしくお願いいたします。

【中途採用＿例1（同職種）】

本日は、このような貴重なお時間を頂きありがとうございます。
英蘭花子と申します。

株式会社○○で20代～30代向けのカジュアルブランド「△△」で5年間企画営業を担当しておりました。

若い主婦層の購買をアップさせるため、郊外の商業施設での販促に注力した結果、売上〇％アップに成功しました。
前職での経験を活かして、今後は御社の「○○」で企画営業に携わり、売上に貢献していきたいと考えております。

どうぞよろしくお願いいたします。

【中途採用＿例2（異業種）】

本日は、このような貴重なお時間を頂きありがとうございます。
英蘭英夫と申します。

株式会社○○が展開するビジネススーツブランド「△△」で6年間店長業務に従事して参りました。

2年前からエリアマネージャーとして、従業員満足度の向上に注力してきた結果、私の担当するエリアの離職率を〇％引き下げることに成功しました。
今回は販売職から営業職へのチャレンジとなりますが、前職での経験を活かし、顧客満足を第一に考えて信頼のおける営業パーソンを目指していきたいと考えております。

どうぞよろしくお願いいたします。

「退職理由を教えてください」

中途採用では、退職理由や転職理由は必ず聞かれます。
理由を聞かれた時に前職の批判をしてしまうと「不満を感じやすい人」「すぐに辞めてしまいそう」と思われてしまうため、スキルアップなどの前向きな理由を伝えましょう。
この時、志望動機に繋がる理由を伝えられると、より良い印象を与えられます。

「当社を志望した理由を教えてください」

先述の通り、志望動機は熱意や意欲、適性を測る目的でよく聞かれる質問です。
「その企業でなくてはならない理由」を伝える必要があるため、企業のホームページを読み込み、実店舗へ足を運んで理解を深めましょう。
実際のエピソードを盛り込みつつ、将来の目標も伝えると、熱意や意欲をアピールできます。

「これまでの経験を踏まえて簡単な自己PRをしてください」

自社で活躍できる人材かどうかを見極めようとしているため、具体的な数字を用いて実績や成果を伝えましょう。
また、成果を上げた要因とアプローチ方法を簡潔に述べ、自分の強みをアピールしてください。

例えば「要因は○○をしたことだと考えており、具体的にはこういう風にしました。こういったスキルを活かして～したいと思います」のように、自分の強みが応募先企業でも再現できることを伝えると、評価が高まります。

「あなたにとって仕事とはどういう存在ですか」

仕事に対する意欲や価値観、自社とのマッチ度を測る目的で聞かれることの多い質問です。
生活やお金のために割り切って働いている人も多いと思いますが、そのまま伝えると「仕方なく働いている」とネガティブに捉えられてしまう可能性があります。
「どのように仕事と向き合っていきたいのか」「何を成し遂げたいのか」を伝えましょう。

「何か聞いておきたいことはありますか？」

面接の最後に聞かれることが多い質問です。
面接で疑問や不安に思ったことを質問すれば問題ありませんが、事業内容のような「ホームページを読めば分かる質問」や休日・休暇といった「待遇面の質問」は避けましょう。

逆質問では、詳細な業務内容や事業方針など、入社するにあたって確認しておきたいことを聞きます。
「縁あって内定を頂けたら、入社までに勉強しておいた方が良いことはありますか？」といった、意欲をアピールできる質問もおすすめです。

また、面接の中で疑問が解決し、特に聞くことがない場合もあるでしょう。
その場合は「十分ご説明頂きましたので、こちらからの質問は特にありません。お話をお伺いして御社に入社したい気持ちが強くなりました」と意欲向上を示しておきましょう。