アパレルの仕事と聞いて、最初にショップ店員を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
いつもにこやかに対応してくれるショップ店員は、利用者にとって最も身近な存在ですね。
今回はアパレル業界で活躍するショップ店員のまとめ役、「アパレル店長職」についてピックアップしました。
この記事では、アパレル店長職の仕事内容や気になる年収などをご紹介しています。
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アパレル店長とは“お店の責任者”です。
アパレル店長はショップの運営を任されている立場なので、業務内容は多岐に渡ります。
売上管理はもちろんのこと、商品の仕入予算や求人予算、スタッフの求人活動や育成、 シフト管理など店舗運営に関する仕事全般を担っています。
また、アパレル店長は本社と現場を橋渡しする役割があります。
アパレル店長は本社の意向を現場へ落とし込んだり、現場の反響を本社へ共有したりすることで、常に状況改善を行っています。
その他にも、アパレル店長はお店の雰囲気を左右するムードメーカーとしての役割も持っています。
一口に店長といっても、お店の運営に対する考え方は人それぞれです。
スタッフが楽しく働けるよう、明るい雰囲気作りをする店長もいれば、売上を重視して私語厳禁の厳しい雰囲気作りをする店長もいます。
そのため、アパレル業界では「店長が代わってお店の雰囲気がガラリと変わった」という事がよくあります。
このように、店長は職場の雰囲気にも多大な影響を与える存在なのです。
◇売上管理
◇顧客管理
◇商品管理
◇お客様対応
◇スタッフ管理
◇本社やテナントとの連携
※メーカーや企業によって実際の仕事内容は異なります。
多岐に渡るアパレル店長業務の中で、売上管理は最も重要な仕事です。
売上目標を達成するために、繁忙期や閑散期、休日、時間帯などを加味して予算を立てます。
自店のターゲット層や商品動向を把握し、個人や店舗の売上を伸ばすための対策を考えて実行します。
ご購入頂いたお客様へのサンキューレターやお知らせなどのDM（ダイレクトメール）作成業務も行います。
DMは基本的に各スタッフが自分の顧客へ作成しますが、個人情報の管理などもアパレル店長の仕事です。
自店のターゲット層や顧客一人ひとりの好み、特徴を把握することで売上が大きく変わってきます。
売上を増加させるには、自店の商品動向を確認し、どういった商品が売れる傾向にあるのか把握することが必須です。
商品動向から発注する商品や数量など検討して、顧客層にマッチした商品展開をしなくてはなりません。
また、お店の印象を左右するディスプレイは、入店者数に関係するので非常に重要です。
ブランドによってはVMD（ヴィジュアルマーチャンダイザー）チームが担当している場合もありますが、アパレル店長がディスプレイの指示を行うこともあります。
様々な業務をこなす店長ですが、店頭での接客ももちろん行います。店長自ら数字を追うことで、売上目標の達成を目指します。
また、クレーム発生時は責任者としてその対応もすることになります。
クレーム対応はお店の印象が大きく変わるため、誠実に対応しましょう。
新人教育以外にも、教育ができるスタッフを育てることで、店舗が円滑に運営できる環境を整えます。
繁忙期や閑散期を加味した無理のないシフト作成、勤怠管理などスタッフの労働環境を作ることも必要です。
また、アパレルのお店では人間関係と売上には密接な関係があります。
スタッフ同士が接客をサポートすることで、お客様のニーズに応えやすくなるため売上増加に繋がります。
人間関係が悪化すると離職率が高くなり、人手不足によるスタッフの品質低下も考えられます。
離職することで求人掲載の費用も掛かるため、アパレル店長にとって人間関係を含めた労働環境を整えることは重要な仕事と言えますね。
百貨店などの商業施設に入っている店舗の場合、商業施設の会議や担当者とのやり取りも店長が行います。
販売促進イベントやブースに置くディスプレイなどを商業施設から指示されることも多いです。
スムーズに仕事をするためにも、日ごろから商業施設担当者とコミュニケーションを取っておきましょう。
また、本社の店長会議などで発表された指示を現場へ落とし込み、店舗からの情報を本社に連携することもアパレル店長の仕事です。
本社の店長会議では他店の動向や施策などの情報を仕入れることができるため、状況改善の手助けになることもよくあります。
アパレル店長になるには、必ずアパレルの販売経験を求められます。
販売経験がない方は、ショップ店員からキャリアをスタートしましょう。
アパレルショップ店員として経験を重ね、売上で結果を出すことで店長の補佐役である主任や、副店長へステップアップしていきます。
アパレル店長になるには、売上以外にも管理業務ができるか、など店舗責任者としての適性も問われます。
アパレル業界の販売経験がある方でしたら、店長経験はなくてもアパレル店長に応募できる求人も多数あります。
ですが、未経験で採用されるためにはアピールできる資格の取得や、独学で店舗管理について学ぶ等の努力が必要です。
人材育成や売り上げ目標達成のための管理能力は必須です。
店舗の売り上げ目標を達成するにはチーム一丸となって取り組む必要があるため、売上不振のスタッフがいれば、原因究明と改善策を考えサポートしていきます。
日ごろからよくスタッフを観察する面倒見の良さが重要ですね。
アパレル業界で働く店長の年収は、本人の経験や能力、勤務先、取り扱う商材によっても変わってきますが、一般的には300万円～400万円くらいであることが多いです。
また、個人の売上成績や店舗の売上目標を達成すると、臨時ボーナスが支給される場合もあります。
アパレル店長で経験を積んでいくと、エリアマネージャーやバイヤー、MD（マーチャンダイザー）などキャリアアップする道が開けます。
今回はアパレル業界で活躍する店長職についてご紹介してきました。
ショップを運営する重要な役割を担い、着実に実績を積んでいけばキャリアアップを目指すことも可能です。
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