アパレル・ファッション業界の仕事の1つに「貿易事務」という仕事があります。
様々なアパレル製品が、国内外を行き来するようになった昨今、貿易事務の仕事は重要な役割を担っています。
今回は、アパレル業界の貿易事務について、仕事内容や必要な資格、スキル、給料などについてご紹介しています。
そもそも「貿易事務」とは、製品を海外へ輸出したり、輸入したりする際、必要となる事務手続きを行う仕事の事です。
様々なアパレル製品が国内外を行き来するようになった昨今、アパレル・ファッション業界でも非常に重要な職種として、注目されています。
アパレル業界の貿易事務は、アパレル製品を輸出入する“商社”や“メーカー”などで活躍しており、海外の工場やメーカーとやり取りし、スムーズに取引ができるようサポートしています。
貿易事務の仕事は、取引先だけではなく、時には海外の運送会社や税関などともやり取りを行うため、語学力に長けている必要があります。
また、煩雑な事務手続きも多いので、貿易に関する専門的な知識や、ミスなく仕事を進める集中力などが必要となります。
貿易事務の仕事は、輸出業務と輸入業務に大別され、書類作成や確認、処理作業をミスなく、スピーディーにこなしていくことが求められます。
輸出入に必要となる貿易書類は下記のようにさまざまなものがあり、書類の作成や内容チェック、送付作業を行っています。
貿易事務が作成した書類をもとに輸出入が行われるため、内容をしっかりと理解し、正確に書類を作成しなくてはなりません。
書類に不備があると輸出入ができず、その後のスケジュールに影響を及ぼす恐れがあります。
輸出や輸入をする際、貨物を運ぶための輸送手段を手配する必要があります。
倉庫など指定された場所へ商品が届くよう、海運業者や運送業者などへ連絡し、輸送手段を確保します。
輸出入を行う際は、輸出・輸入の申請をし、税関で許可をもらう必要があります。
商社やメーカーでは、フォワダー(国際運送の手配や輸出入の関税手続きなどを行う業者)へ依頼することもあります。
注文のあった商品の数や納期等入力作業、自社工場の在庫チェックといった商品管理も貿易事務が担当します。
また、注文通り取引先へ商品が届くよう、発注、スケジュール調整、出荷依頼などを行います。
貿易事務は国内外の業者と、外国語で電話やメール対応を行っています。
ちなみに、外国語で海外の取引先と文書でやり取りすることを『コレポン(コレスポンデンス)』と呼びます。
貿易事務の仕事は、絶対に必要な資格というものはありません。
しかし、語学力を求められる仕事ですので、下記の資格を持っていると就職に有利となる場合があります。
TOEICは自身の英語力を客観的に測定できる認知度の高い資格です。
企業や受け持つ業務によっても変わりますが、貿易事務の応募条件はTOEIC650点以上と設定しているケースが多いです。
TOEIC650点は、“英語の文法や単語を理解し、基礎が確立できている”目安とされています。
TOEICの点数は高いほどアピール力が強くなりますので、まずは650点を一つの目標とし、徐々にステップアップしていくと良いでしょう。
日商ビジネス英語検定は、ライティング力を重視した試験になっています。
ビジネス英語に特化しており、3級は『インボイス』や『パッキングリスト』などの貿易書類や貿易実務に関する問題も出題されます。
貿易事務の仕事を目指すなら、まずは3級の取得を目指すと良いでしょう。
日本貿易実務検定協会が主催している資格で、貿易に関する知識や実務能力を評価する検定です。
A級~C級まであり、C級は定型業務を遂行するのに必要なレベルを満たす目安とされています。
C級は貿易実務と基礎的な貿易実務英語が出題されるため、未経験で貿易事務への就職を考えているなら、C級取得を目指すのがおすすめです。
貿易事務に必要な資格の詳細は「貿易事務に必要な資格はあるの?」でご紹介しています。
通関手配など貿易事務で取り扱う書類は基本的に英文です。
メールなどでコレポンを行うことも多いため、ネイティブレベルとまではいかなくとも、英語の基礎程度の語学力は必要です。
また、企業や業務内容によって求められる英語力は異なりますが、基本的にはネイティブに近いほど、業務はスムーズになるので語学力を磨いておくと有利です。
貿易事務は、社内外の方たちと頻繁に連絡を取り合う仕事です。
相手の意図や要望を的確に理解し、こちら側の意見や要求を簡潔に伝えなくてはなりません。
トラブルを事前に回避したり、スムーズに取引を行ったりするには、コミュニケーション能力も非常に重要なポイントです。
商品管理などの入力作業や書類の処理を行うため、ワードやエクセルなどを使いこなせると仕事がしやすくなります。
また、ミスなく処理を行うための正確性も必要です。
貿易事務が一つでもミスをすると「予定通りに納品できない」といったトラブルに繋がります。
正確かつ迅速に対応できる事務処理能力は必須と言えます。
貿易事務の給料は、平均年収は約360万円前後で、一般事務の年収よりも高めに設定されています。
貿易事務は派遣社員で募集しているケースも多く、平均時給は1500円程度が一般的です。
ただし、業務内容や地域によって時給額は異なり、低いもので1050円前後、高いものでは1800円前後で募集していることもあります。
また、貿易事務の求人は派遣社員や正社員で募集しているケースが多いため、未経験でも安定的な収入を得ながら、スキルアップを目指すことも可能です。
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アパレル・ファッション業界の貿易事務について紹介しています。貿易事務の仕事内容や必要な資格、スキル、給料などについて詳しく説明します。
貿易事務の平均年収についてご紹介します。
正社員や派遣社員などの年収、年齢別の年収、貿易事務のキャリアアップについても説明しています。
貿易事務に必要な資格についてご紹介しています。貿易事務を行う上で必要となる資格をスキル別にまとめております。
いろいろなお仕事の仕事内容や、キャリアアップの流れなどをご紹介しています。アパレル・ファッション業界でお仕事を通じて活躍してみませんか?
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