パタンナーとは、デザイナーが描いた図から、製品化に必要な型紙(パターン)を作る仕事です。
「どんなにデザインが良くても型紙がイマイチでは、良い製品を作れない」といわれるほど、アパレル業界にとってパタンナーの仕事は重要です。
今回は、パタンナーになるために必要な勉強や資格、未経験からパタンナーを目指す方法をご紹介します。
パタンナーの具体的な仕事内容や、やりがいなどは「パタンナー」をご覧ください。
パタンナーになるためには、まず、服作りに関する専門知識は必要不可欠です。
縫い方や生地の種類、服飾の歴史といった基本的な事から学びましょう。
その上で、専門性を身に着けていくのですが、ここでは、実際の仕事内容と照らし合わせて、必要な技術や知識を紹介しています。
パターンメーキングは、デザイン画からデザイナーが表現したい形や雰囲気を正確に読み取り、型紙に起こす作業です。
パターンメーキングには2種類の方法があり、デザインや生地など状況によって使い分けられます。
平面パターンは、厚手の方眼紙などを使い平面で型紙を作成する方法です。
紙を利用しているため、サイズ展開などの変更作業をしやすく、再現性もあるので既製品の量産に適した方法です。
平面パターンに関する書籍は書店や通販などでも、簡単に手に入れることができるため、独学も可能です。
立体裁断は、ボディに直接布を巻き付けて裁断する方法で、高度な技術と感性が必要です。
平面では表現しづらい、デザイン性の高い服作りに適しています。
立体裁断を上達させるには、何度も練習する他ありませんが、素人では良し悪しを判断することができません。
そのため、独学での習得は難しく、専門学校などで学ぶ必要があります。
グレーディングは、元となる型紙から違ったサイズの型紙を制作することです。
例えば「Mサイズの型紙を基準として、SサイズやLサイズを作る」といった作業ですが、単にサイズを小さくすれば良いというわけではなく、デザインが崩れないよう調整しながら制作しなくてはなりません。
そのため、人の体系に関する基本的な知識や、体形に関する統計データなども知っておく必要があります。
CAD(Computer Aided Design)は、パソコン上で設計を行うためのソフトの事です。
近年は、アパレル業界もIT化が進んでおり、正確性や修正の容易さなどの理由から、CADでパターンを作成するブランドが増えています。
CADの使い方に関する書籍は、多数、出版されているためこれらを利用すれば独学も可能です。
また、CAD利用技術者検定を取得しておくと、就職などの際に有利に進むかもしれません。
以上のように、パターンを作成するには、様々な知識や技術が必要です。
知識については、インターネットや書籍を利用すれば独学も可能ですが、技術面の習得は独学だと限界があります。
パターンメーキングは、数ミリ線がズレるだけでデザインが変わるため、非常に細かい仕事です。
プロのパタンナーでも一発で、完璧なパターンを作れるわけではなく、何度も微調整を行うため、細かい作業を集中して行える能力は重要です。
パタンナーはデザイナーの描いたデザイン画をもとに、パターンを作成します。
デザイン画を正確に立体へ起こすには、デザイナーの意図を読み取らなくてはなりません。
しかし、デザイン画だけではすべてを理解できないため、デザイナーとコミュニケーションを取り合って理解を深める必要があります。
また、デザイナー以外にも、縫製工場や生産管理など社内外の人ともコミュニケーションをとる機会も多いことから、コミュニケーション能力は重要と言えます。
パタンナーに必要な資格はありませんが、パターンメーキング技術検定やCAD利用技術者検定は持っていると就職に有利です。
パターンメーキング技術検定は、服飾に関する知識や、パターンメーキングの知識など筆記試験と実技試験があります。
パタンナーの仕事に即した検定内容となっているため、パタンナーとしての知識や力量を客観的に証明できる検定です。
パターンメーキング技術検定は1級~3級まであり、2級で専門的な知識があると判断され、1級はアパレル企業で5~6年程度実務を行ったレベルと判断されます。
一般社団法人コンピューターソフトウェア協会主催の民間試験です。
アパレル特化の試験というわけではなく、CADを使って設計図を作るための知識と操作に関する検定です。
CAD利用技術者検定も1級~3級まであり、2級は筆記試験のみでCADの専門性が問われるレベル、1級は筆記+実技試験で実務に必要なレベルとされています。
パターンの勉強は『どれくらいのレベルを目指すか』や『本人の性格』によって、独学向きか、学校向きかが変わります。
独学が向いている人と、学校などで学んだ方がいい人はどんな人なのか見ていきましょう。
独学は、分からないことがあっても誰かに聞くことはできません。
不明な点が出てきたとき、面倒くさがらず、自主的に調べられる人は独学向きと言えるでしょう。
また、インターネットには誤った情報が出ていることもあるので、教育機関で使われている教科書を参考にするのがおすすめです。
できる限り早く上達したい人、プロのパタンナーになりたい人、立体裁断などの技術を習得したい人は、教育機関で勉強した方がいいです。
専門学校などの教育機関では、カリキュラムに沿ってプロが直接指導してくれるため、効率よく学べるだけでなく、不明点はすぐに確認できます。
独学では習得の難しい立体裁断技術なども教えてもらえるため、プロのパタンナーを目指している人は学校向きです。
また、専門学校はアパレル業界との繋がりがあるため、就職しやすいという利点もあります。
パタンナーには、服飾に関する幅広い知識と技術が必須です。
先述しているように、知識に関する部分は勉強できても、技術を独学で習得するには限界があるため、プロのパタンナーを目指すなら学校へ通うことをおすすめします。
プロのパタンナーは、幅広い知識と技術力を求められる職人的な立ち位置です。
そのため、未経験からいきなりパタンナーとして第一線で活躍するのは難しいでしょう。
一般的には、パタンナーとして必要とされる基礎知識を身につけ、さまざまなパターンを作り、腕を磨いていくという流れが多いです。
大学や専門学校などの教育機関では、パタンナーの仕事に即したカリキュラムが組まれているため、基本的な知識や技術が身についていると企業から判断されます。
また、パタンナーを募集している求人には、『服飾の学校を卒業していること』を応募要件にしているケースもあるので、未経験者がパタンナーを目指すには学校へ通うのが最も適していると考えられます。
フリーランスパタンナーとして働いていくための方法についてご紹介しています。フリーランスのパタンナーに必要な能力や経験、フリーランスのメリット・デメリットをまとめてみました。
パタンナーについて紹介しています。パタンナーの実際の仕事内容などを詳しく説明します。
独学でパタンナーを目指す際に、知っておきたいことを紹介しています。パタンナーに必要な勉強や、役立つ能力、資格などについて詳しく説明します。
昇給・ボーナスを含めたパタンナーの平均給料や年収についてご紹介しています。
年収1,000万円を超える方法についても解説していますので、ぜひご覧ください。
いろいろなお仕事の仕事内容や、キャリアアップの流れなどをご紹介しています。アパレル・ファッション業界でお仕事を通じて活躍してみませんか?
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