「貿易事務」とは、製品を海外へ輸出または、輸入する際に必要となる事務手続きを行う仕事です。
海外の取引先とのやり取りや、煩雑な事務手続きを日常的に行っているため、貿易に関する知識や英語力が求められます。
今回は、貿易事務に必要な資格をスキル別にご紹介していきますので、ぜひご覧ください。
貿易事務の仕事に就くために、必須となる資格はありません。
ただし、貿易事務は輸出入を行う上で発生するペーパーワークや、海外の取引先とやり取りを行うため事務作業に必要な基本的な知識や経験はもちろん、
海外とのやり取りで欠かせない「英語力」
メールや書類作成などで必要となる「PCスキル」
輸出入に関する「貿易実務の知識」
が求められます。
このことから、貿易事務の仕事には「英語力」「PCスキル」「貿易実務」の3つのスキルを客観的に証明できる資格を取っておくと、就職や転職を行う際に有利になると考えられます。
貿易事務の求人は、語学力やWord・ExcelなどのPCスキルのある人を応募資格に設定しているケースが多々あるため、持っておくとより多くのチャンスに恵まれますよ。
貿易事務の詳しい仕事内容については「アパレル・ファッション業界の貿易事務」をご覧ください。
それでは、持っていると役立つ資格や検定をスキルごとに見ていきましょう。
貿易事務で取り扱う書類のほとんどは英語で作成されているため、英語が分からないとスムーズに仕事を進められません。
また、海外の取引先と英語で電話やメールでやり取りを行う場合もあるため、読み書きや会話が問題なくできる程度の英語力が必要です。
TOEICは、英語力を測るものとして最もポピュラーな試験です。
マークシート方式で行われるテストで、リスニング(約45分間・100問)とリーディング(75分間・100問)があります。
合否ではなく、10点~990点のスコアで英語力を測定されます。
企業や仕事内容によっても異なりますが、貿易事務の求人では「TOEIC600点~650点以上」を応募条件に設定しているケースが多いです。
TOEICのスコアは高いほど英語力があることをアピールできるので、まずは650点を目標として徐々に高い点数を目指してみてはいかがでしょうか。
日商ビジネス英語検定試験は、海外取引を行う企業が日常的に使うビジネス文書が数多く出題されます。
また、インボイス(商業送り状)やパッキングリスト(梱包明細書)、などの貿易実務関連の問題も出題されるため、ライティングスキルだけでなく、貿易実務の知識もアピールできます。
特に、コレポン業務(外国語で海外の取引先と文章でやり取りすること)がある場合、日商ビジネス英語検定を持っていると、評価が上がることがあります。
書類作成や出荷・納品物の管理など、貿易事務の仕事のほとんどがExcelやWordを使っているため、スムーズに操作できる程度のPCスキルは必要です。
実際、貿易事務の求人には「PCスキルを持っていること」を応募条件としているケースも多いため、PCスキルを客観的に証明できる「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」を取得しておくのがおすすめです。
MOSは、ExcelやWordといったマイクロソフトオフィスの利用スキルを証明できる資格です。
試験科目は「Excel」「Word」「PowerPoint」などのソフト別になっており、バージョンごとに受ける試験を選べます。
また、レベルは「スペシャリストレベル(一般)」「エキスパートレベル(上級)」の2つが用意されています。
PCスキルは貿易事務に限らず、さまざまな仕事で役に立つため、MOSを取っておいて損はありません。
まずは、スペシャリストレベルから目指してみてはいかかでしょうか。
貿易事務が作成した書類をもとに輸出入が行われるため、書類に不備があったり、作成が遅くなったりすると物流が滞ってしまいます。
自社や取引先企業に損害を与える可能性もあるため、正確かつスピーディーに書類を作成しなくてはなりません。
貿易事務の仕事をスムーズに進めるには、貿易関連の法律や輸出入の流れなど、専門的な知識が必要となります。
貿易実務検定は、貿易実務の能力や知識を客観的に図る検定試験です。
C級B級A級とあり、「貿易実務」「貿易実務英語」「貿易マーケティング(B級・A級)」から出題されます。
貿易実務検定に受験資格はありませんので、貿易実務未経験の人はC級合格を目標に受験してみてはいかがでしょうか。
C級合格後は、経験を積みながら徐々にステップアップしていくのがおすすめです。
2017年にスタートした新しい検定で、国際取引の現場で即戦力となる人材を育成することを目的としています。
貿易に関する実務知識に加え、国際取引の知識やマーケティング・商取引、ビジネス英語についても出題されます。
難易度は「Basic Level」「Advanced Level」の2種類で、
・Basic Level:国際取引の現場で即戦力となる基礎知識レベル
・Advanced Level:海外駐在にも対応できるリーダーとしての資格を有するレベル
といった内容となっています。
まだ、新しい資格ですので知名度はそれほど高くはありませんが、貿易実務に関するスキル習得のために受験してみてはいかがでしょうか。
通関士資格とは貿易に関する唯一の国家資格で、税関へ輸出入品の申告など「通関手続き」を行うために必要となる資格です。
通関士は、この通関手続きを専門に行っています。
通関士試験では、「通関業法」「関税法」「関税定率法」から出題されます。
2019年に実施された通関士試験の合格率は13.7%と難易度は高いですが、合格すれば就職や転職、キャリアアップに有利に働くでしょう。
また、取得できなくても貿易に関する法的知識を深めることができるので、勉強しておいて損はありません。
こちらでご紹介した検定や資格は、貿易事務の仕事をする上で必要な知識やスキルを客観的に証明できるため、就職・転職、キャリアアップの際は、有利に働くでしょう。
仕事への理解度やスキル向上によって、より高いパフォーマンスを発揮することにも繋がるので、ご紹介した検定や資格にぜひチャレンジしてみてください。
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貿易事務の平均年収についてご紹介します。
正社員や派遣社員などの年収、年齢別の年収、貿易事務のキャリアアップについても説明しています。
貿易事務に必要な資格についてご紹介しています。貿易事務を行う上で必要となる資格をスキル別にまとめております。
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