貿易事務は、製品を輸出や輸入をする際に発生する事務手続きを行う仕事です。
今回は、気になる貿易事務の平均年収についてご紹介します。また、正社員や派遣社員で働く場合のそれぞれの年収や、年齢別の年収、貿易事務のキャリアアップについても説明していきますので、ぜひご覧ください。
貿易事務の平均年収は、360万円~440万円です。
貿易事務は、輸出入の際に発生する
・貿易書類の作成
・輸送手段の手配
・海外取引先とのやり取り
など、様々な業務を行っています。
そのため、貿易に関する専門的な知識や英語力が必要とされ、平均年収が300万円~400万円の一般的な事務職よりも給与水準が高い傾向にあります。
また、企業や地域によっても異なりますが、管理職になると年収500万円を超える場合もあります。
貿易事務の詳しい仕事内容は、「アパレル・ファッション業界の貿易事務」でご紹介しています。
貿易事務の年収は、正社員や派遣社員といった働き方によっても異なります。
ここでは、それぞれの年収をみていきましょう。
正社員として働く貿易事務の年収は、400万円~600万円です。
しかし、年収は、企業規模や地域、経験によって大きく異なります。
また、大手商社・メーカーなど規模の大きな会社や勤務地が首都圏の場合などは、基本給やボーナスが高い傾向にあり、年収は高めです。
その他、大手企業の場合では出世していくと、年収1,000万円を超えるようなケースもあります。
一方、貿易事務の経験がなく、中小企業でキャリアをスタートさせる場合、正社員でも年収300万円程度からのスタートになることもあります。
契約社員として働く貿易事務の年収は、320万円~450万円です。
契約社員は、雇用期間を定めた労働契約で働く社員を指します。
正社員(正規雇用)との主な違いは、雇用期間の有無です。
仕事内容は正社員と同程度のことが多く、ボーナスも支給されますが、正社員と比較すると低い傾向にあります。
契約社員の給料は経験やスキルで決まるケースが多いです。
そのため、交渉次第で掲載されている給料よりも、高くなる可能性もあるでしょう。
貿易事務の派遣社員の年収は、280万円~350万円です。
派遣社員は、派遣会社と雇用契約を結び、別の会社へ派遣される労働者を指します。
「実際の勤務先企業(派遣先)とは雇用関係がない」点が、正社員や契約社員との大きな違いです。
派遣社員は、雇用契約で定められた業務のみを行うため、正社員とは業務範囲が異なります。
ボーナスはなく時給制のため、時給額と就業時間によって年収が変わります。
派遣社員として働く貿易事務の平均時給は、1,500円程度が一般的です。
ただし、地域や担当する業務範囲によって時給は異なり、1,050円~1,800円程度と幅があります。
貿易事務のパート・アルバイトの年収は、120万円~140万円です。
パート・アルバイトも派遣社員同様、時給制でボーナスはありません。
貿易事務のパート・アルバイトの平均時給は、1,050円程度であるため、派遣社員よりも低めに設定されています。
また、勤務時間も短いことが多いです。
貿易事務をパートやアルバイトで行う場合、実際に海外とやり取りを行う窓口としてではなく、書類作成などをサポートする補助業務を中心に行うことがほとんどです。
そのため、正社員や契約社員の場合と比べると求められるスキルも高くなく、実務未経験や英語力に自信がない方などでも働けるチャンスの多い雇用形態です。
未経験から貿易事務を目指しているという方は、まずパートやアルバイトで経験を積み、正社員を目指す方法もおすすめです。
次に、年齢別の年収をみていきましょう。
20代の年収:280万円~330万円
30代の年収:280万円~390万円
40代の年収:320万円~500万円
50代の年収:420万円~530万円
60代の年収:250万円~520万円
経験の浅い20代は年収が低めで、ある程度経験を積んだ30代から徐々にアップしていきます。
40代は管理職など責任あるポジションにつくことが増えるため、年収が大幅に増加する傾向にあります。
60代は定年の影響を受けるため、企業が規定する定年制度によって年収に大きな差が出ていると言えるでしょう。
例えば、役職や勤務時間といった労働条件を変えずに働き続ける「勤務延長制度」などの場合、基本的に年収は変わりません。
しかし、「再雇用制度」を導入している企業の場合、パートなどに雇用形態を変えるため、年収が下がる傾向にあります。
また、貿易事務は専門的な知識や経験を必要とする職種のため、最終的な年収額は持っているスキルや経験によって大きく変わります。
例えば、30代でも経験が豊富で語学力も高いということであればそれに見合った年収になり、反対に、年齢が高くてもスキルがなければ年齢の低い方よりも年収が低くなることもあります。
具体的に年収を左右するスキルとは、扱える語学の種類や数、スケジュール管理能力、トラブルへの対応力、部下やメンバーをまとめるマネジメント力、取り扱う商材に対する知識などです。
先述したように、貿易事務は輸出入を行う際に必要となる書類の作成や、海外取引先との英語のやり取など、貿易取引に関する業務を行っています。
細かい仕事内容は業界や企業によって異なりますが、貿易取引の仕組みや流れは変わりません。
そのため、貿易事務で得た貿易に関する知識を活かして、
・特定の分野に特化した貿易実務
・通関士
・バイヤーや営業
などへのキャリアアップが考えられます。
貿易に関する知識だけでなく、特定の商品についての知識も深めれば、その分野に特化した貿易実務のプロフェッショナルになることも可能です。
貿易では、輸入に関する法律や規制が関係してくるため、商品によっては薬事法や食品衛生法といった法律の知識も必要となります。
このような知識を深めれば、より一層高い専門性を有した優秀な貿易実務者として活躍できるでしょう。
通関士は、税関への輸出入品申告など「通関手続き」を専門に行う仕事です。
通関士になると、
・通関業者
・通関部署のある商社やメーカーといった企業
などで活躍できます。
ただし、通関士になるには、「通関士資格」という国家資格が必要です。
貿易事務では、海外の取引先と折衝やスケジュール調整などを行うことがあります。
貿易事務の仕事で鍛えられた交渉経験を活かせば、バイヤーや営業職で活躍できるでしょう。
海外営業やバイヤーが貿易事務も担当している企業もあります。
また、専門性の高い貿易事務は、転職しやすい職種と言えます。
貿易事務には、正確かつ迅速な対応が求められるため、貿易に関する幅広い知識や語学力などが必要です。
そのため、貿易事務の経験を積んで知識・スキルを身につければ、出産などのライフイベントや引っ越しなどによって退職しても、次の就職先を見つけやすいのです。
貿易事務は、一般的な事務職よりも年収が高い傾向にあります。
専門性を高めたり経験を積んだりしていくことで、年収アップも見込めるでしょう。
貿易の経験や知識、交渉力を活かして、様々なキャリアアップも可能なため、目標に合わせたキャリアパスを考えてみてはいかがでしょうか。
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アパレル・ファッション業界の貿易事務について紹介しています。貿易事務の仕事内容や必要な資格、スキル、給料などについて詳しく説明します。
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