アパレル業界での就職・転職の履歴書は写真が重要ってホント？服装は？｜アパレル・ファッションの転職ならエラン
履歴書は、就職・転職時に必要となりますが、そこへ添付する証明写真を「近所のスピード写真で済ませている」という方も多いのではないでしょうか？
実は、アパレル業界では、他の業界よりも履歴書の写真に注目しているため、「近所のスピード写真で済ませる」のは非常にもったいないです。
そこで、この記事では、アパレル業界に就職・転職する際に知っておきたい履歴書の写真の重要性や、基本的なルールについてご紹介していきます。
また、押さえておきたいポイントやNG事例についてもまとめていますので、ぜひご覧ください。
就職・転職時に企業へ提出する履歴書には、必ず写真が必要となります。
こだわらずに撮影している人も多いですが、履歴書の写真は、企業にあなたを印象付ける重要な項目です。
特に、アパレル業界では、他の業界よりも履歴書の写真を重要視する傾向にあります。
なぜなら、そのブランドの広告塔として接客販売を行うため、
「あなたが自社ブランドにマッチしているか」
「自社ブランドの洋服を着こなせるか」
を履歴書の写真から読み取ろうとしているからです。
ブランドの方向性と真逆の人が履歴書を送ってきても、なかなか「会ってみたい」とは思わないですよね。
履歴書に添付する写真からは、
・清潔感はあるか
・常識はあるか
・センス
など、多くの情報を読み取ることができます。
採用担当者に好印象を与える写真を撮り、スムーズな就職・転職活動を目指しましょう。
履歴書に添付する写真には、基本ルールがあります。
まずは、基本ルールを押さえましょう。
ほとんどの履歴書は、写真添付欄のサイズを「縦40mm×横30mm」の長方形に設定しています。
枠よりも大きすぎたり、小さすぎたりしないよう調整し、添付しましょう。
写真館やスピード写真（写真証明機）を利用する場合は、「履歴書用」で撮影してください。
【全身写真が必要な場合】
通常、履歴書にはバストアップ（胸から上）の写真を添付しますが、証明写真とは別に全身写真を要求されることもあります。
全身写真が必要な場合は、
・通常の写真と同サイズ（L判：縦127mm×横89mm）
・応募先ブランドのイメージに合うコーディネート
の写真を用意しましょう。
履歴書用の写真がないからといって、昔の写真を使い回してはいけません。
髪型や体重の変動など、顔の印象が大きく変わらない3ヶ月以内に撮影した写真を使用してください。
もちろん、3ヶ月以内であっても印象が変わる場合は、取り直しが必要です。
帽子やサングラスなどを着用した写真は、厳禁です。
自分らしさを出そうとしてこれらを着用してしまうと、「常識がない」と判断されてしまいます。
普段からメガネを着用している方はそのまま撮影して構いませんが、フラッシュの反射で見えにくくならないよう、注意しましょう。
証明写真の背景は、「ブルーかホワイトの無地」が基本です。
自宅で撮影する際は、壁紙や布地を利用し、余計なものが写り込まないよう注意しましょう。
履歴書の写真は、企業にあなたを印象付ける重要な項目です。
無表情の写真を添付する人もいますが、微笑んでいる写真の方が好印象を与えられるため、歯が見えない程度に微笑みましょう。
表情が柔らかくなって明るい印象になりますよ。
とはいえ、いざカメラを前にすると、ぎこちなくなってしまう人もいますよね。
上手くできない時は、「ウィ」と言った状態で唇を軽く閉じましょう。
口角が少し上がって微笑んだ状態になるので、試してみてください。
輪郭が隠れてしまうと、顔の印象が変わるため、髪が長い人はまとめましょう。
また、前髪が長いと顔に影が落ちて表情が暗く見えてしまいます。
横に流したり、髪の毛をセットしたりして、はっきりと顔が見えるよう工夫してください。
手書きで履歴書を書く場合、写真が剥がれてしまう可能性があります。
万が一写真が剥がれてしまっても、誰のものか分かるように、写真の裏側にフルネームを記載しておきましょう。
基本ルールが分かったところで、アパレル転職時に押さえておきたい写真を撮る際のポイントを確認しましょう。
企業側から指定がない限り、スーツでの撮影が基本です。
ただし、リクルートスーツだと無個性になってしまい、自分らしさをアピールできません。
女性はジャケットとブラウス、男性はジャケットとシャツにネクタイを合わせ、清潔感のある服装を心がけましょう。
白など明るい色のブラウスを選ぶと、レフ板効果で顔周りが明るくなります。
また、ジャケットの一番下のボタンを外してから撮影すると、形が崩れず綺麗な写真が撮れますよ。
【服装指定がある】
企業から服装を指定されている場合は、それに従いましょう。
私服で撮影するよう指示された場合、ブランドイメージを意識し、自分らしさを活かしてコーディネートします。
応募先ブランドの洋服で固める必要はありませんが、一目見て他ブランドのアイテムと分かるものは避け、清潔感のある服装を心がけてください。
また、特別な指定がない限り、帽子やマフラーはつけずに撮影します。
履歴書の写真では、アクセサリーは控えた方が良いでしょう。
【女性】
一粒石のピアスなどシンプルなピアス・イヤリングであれば、1組まで付けて構いません。
【男性】
基本的にアクセサリーNGです。
男性のアクセサリーに抵抗を感じる人も多いため、アクセサリーをつけていると、マイナスな印象を与える可能性があります。
髪型で合否が左右されることはありませんが、清潔感のない髪型はNGです。
【女性】
髪が長い場合は、ポニーテールやハーフアップなどのまとめ髪にします。
ラグジュアリー系のブランドであれば、洗練された印象を与えられるため、夜会巻きも良いでしょう。
ブランドによっても異なりますが、巻き髪は派手な印象を与えるため、避けた方が無難です。
また、赤や金といった派手な髪色は避け、落ち着いた色合いにしましょう。
【男性】
黒髪が原則です。
「暗い茶髪は可」としているブランドもありますが、染髪は避けた方が無難でしょう。
ブランドイメージを意識して、自分の顔がはっきり映るようセットしてください。
無造作ヘアや、ガチガチに固めたヘアスタイルは清潔感に欠けるため、ナチュラルなセットを意識しましょう。
ノーメイクや、手抜き感のあるメイクはNGです。
ナチュラルメイクが基本ですが、ブランドイメージに合わせた方が好印象です。
例えば、
・ラグジュアリー系のブランド…洗練された華やかなメイク
・カジュアル系のブランド…ナチュラルメイク
のように、応募先ブランドに合わせましょう。
アイシャドウは、ラメの少ないブラウン系の落ち着いた色合いにし、アイラインは太く・長くなりすぎないよう調整しましょう（一重の人は少し太めにすると目の印象が柔らかくなります）。
チークとリップは、同系色の色でまとめます。フラッシュで色が飛ぶため、少し濃い目にしても問題ありません。
オレンジやコーラルピンクは血色が良く見えるため、おすすめです。
清潔感を意識して、派手になりすぎないよう調整しましょう。
原則、カラーコンタクトはつけません。
「落ち着いたブラウン系のカラーコンタクトであれば問題なし」としている企業もありますが、基本的にカラーコンタクトは好まれないです。
特に、明るい色や黒目を強調するカラーコンタクトは、不自然な印象を与えます。
企業によってカラーコンタクトの判断は分かれますが、あえて危険を冒す必要はありません。
ヒゲは剃って写真を撮ります。
おしゃれに整えているヒゲであっても、履歴書の写真や面接の場には、ふさわしくありません。
姿勢が悪いと表情が暗く見えたり、自信なさげに見えたりするため、猫背にならないよう注意しましょう。
撮影時は、背筋をピンと伸ばして両肩を開くように胸を張ってください。
また、自分では真っすぐにしているつもりでも、肩の高さが左右で違っていたり、頭が傾いていたりする人もいます。
写真館で撮影する場合は、カメラマンからの指示に従い、自分で撮影する際は、鏡やカメラの映像でゆがみを確認しながら調整します。
【真っすぐにならない場合】
こうしたゆがみは、体の癖になっているため、自分ではなかなか調整できないこともあります。
どうしても真っすぐにならない場合は、顔を正面に向けた状態で首から下をほんの少しだけ斜めにしてみてください。
体の傾きをカバーした自然な写真に仕上がりますよ。
アパレル業界は、他の企業よりも服装やメイクなど自由度が高いですが、「何でもOK」という訳ではありません。
どのような写真がNGになるのか、事例をみてみましょう。
アルバイトであれば、普段着でも問題ありません。
しかし、正社員として応募するのであれば、スーツ着用が原則です。
応募先ブランドの服を着ていても、普段着であれば「常識がない」と判断されてしまため、TPOを考えて服装を選びましょう。
もちろん企業から「私服」と指定されている場合、この限りではありません。
ブランドイメージに合う自分なりのコーディネートをして、撮影してください。
ノーメイクや手抜き感のあるメイクはNGですが、濃すぎてもいけません。
写りを良くするには、ある程度しっかりメイクする必要がありますが、
・ファンデーションの色が明るすぎ（暗すぎて）浮いている
・アイシャドウの色が派手・濃すぎる
・つけまつげを何枚も重ねている
・口紅の色が派手・濃すぎる
・グロスを塗りすぎている
など、あまりにもメイクが濃いと、常識を疑われる可能性があります。
顔全体のバランスを見ながら、濃くなりすぎないよう調整しましょう。
特に、目元のメイクは目立ちやすく印象にも残りやすいため、色選びやグラデーションの入れ方に注意が必要です。
また、黒いアイラインをしっかり入れるとキツイ印象を与えたり、かえって目が小さく見えたりするため、
・まつげの間を埋める
・茶系のアイライナーを使う
・濃い色のアイシャドウでぼかす
など、工夫しましょう。
帽子やマフラーといった小物は、原則NGです。
帽子やマフラーは、ビジネスの場面にふさわしくありませんし、着用すると顔が隠れてしまいます。
コーディネートの一環であっても、企業側から指定されていない限り、身につけるのは辞めましょう。
カメラに寄りすぎている、または離れすぎて余白が多いケースもあります。
構図が原因で不合格になることはありませんが、あまり良い印象は持たれません。
また、
・顎が上がっている
・顎を引きすぎて上目遣いになっている
・猫背
・背を剃りすぎている
といった写真も、あまり印象は良くないです。
姿勢を正し、軽く顎を引いて正面を向いた写真が最も適しています。
写真館で撮影したものであれば、まず間違いありませんが、自分で撮影する場合は注意が必要です。
照明が暗すぎる写真や画質の荒い写真は、顔の印象が変わってしまいます。
不鮮明だと写真の意味がないため、顔がきちんと分かるよう撮影しましょう。
先述のとおり、履歴書に添付する写真には、規定のサイズがあります。
スナップ写真やプリクラなど、本来の用途と異なる写真や使い回しは、常識を疑われます。
非常に印象が悪く、選考にも悪影響を与えるため、本来の用途に合った写真を用意しましょう。
アパレル業界において、履歴書の写真は、「応募者が自社ブランドに合うか」判断するため、志望動機と同様、採用担当者が注目する項目です。
適当に済ませるのではなく、ご紹介したポイントや注意点を参考に写真を撮り、採用担当者に好印象を与えましょう。
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