生産管理の仕事を行う上で必要な資格とは？

生産管理プランニング

生産管理プランニングは「生産管理業務」の知識に関する検定です。
この検定について学ぶと、生産計画や生産システムの設計、原価、品質、納期管理など、生産管理業務の中核となる知識が理解できます。
生産管理の仕事に就きたい人は、受験することをおすすめします。

生産管理オペレーション

生産管理オペレーションは、「物流業務」の知識に関する検定です。
この検定では、作業工程や工場設備の管理、資材・在庫、運搬・物流管理など、製造業の一連の流れを管理するために必要な知識が理解できます。
両方の検定を受けることで生産管理の幅広い知識を客観的に証明できるため、就職や転職、キャリアアップの際、他者よりも有利に働くと考えられます。

3級について

3級は生産管理の基礎知識を身につけることを目的としています。
取得するメリットは、仕事の流れや上司の命令を理解し、確実に業務を遂行できるようになる点です。

受験対象者は経験浅めの人を想定しているので、合格率50％～60程度と難易度は高くありません。

【平成30年度後期の合格率】
・生産管理プランニング56％
・生産管理オペレーション50％
参考：中央職業能力開発協会（JAVADA）「平成30年度後期ビジネス・キャリア検定試験実施結果」

生産管理の仕事を始めたい、始めたばかりという人は取得したい検定ですね。

2級について

2級はこれまで学んできた知識をもとに、チームやグループをまとめる能力を身につけることが目的です。
生産管理への深い理解だけでなく、部下を教育する際にも役立つというメリットがあります。

受験対象者は、ある程度経験を積んだ人を想定しているので、合格率30％～40％程度と難易度は少し上がります。

【平成30年度後期の合格率】
生産管理プランニング
・製品企画・設計管理44％
・生産システム・生産計画（加工型・組立型）37％
・生産システム・生産計画（プロセス型）32％

生産管理オペレーション
・作業・工程・設備管理33％
・購買・物流・在庫管理45％

参考：中央職業能力開発協会（JAVADA）「平成30年度後期ビジネス・キャリア検定試験実施結果」

キャリアアップを目指す人は取得したい検定ですね。
ちなみに、過去問は中央職業能力開発協会のサイトにアップされているので、過去問を解きたい方はチェックしてみてください。

1次試験

1次試験の目的は、中小企業診断士に必要な知識があるか判定することです。
「経済学・経済政策」や「財務・会計」「運営管理」「中小企業経営・中小企業政策」など、企業の組織や業務内容に関連する全7科目で構成されています。

合格率：23.5%（平成30年度）
参考：中小企業診断協会「中小企業診断士試験 申込者数・合格率等の推移」

2次試験

2次試験の目的は、中小企業診断士に必要な応用能力があるか判定することです。

・筆記試験
「組織」「マーケティング・流通」「生産・技術」「財務・会計」の4分野から経営戦略および管理に関する事例が出題されます。

・口述試験
面接官から出題された問いに対して、受験者が口頭で回答する形式で進みます。
出題内容や出題数は受験生によって異なり、詳細は明かされていません。

合格率：18.8%（平成30年度）
参考：中小企業診断協会「中小企業診断士試験 申込者数・合格率等の推移」

実務補修・実務従事

実務従事の目的は、経営に関する幅広い知識や戦略、コンサルティング能力などをスキルアップさせることです。

中小企業診断士として登録するには、2次試験合格から3年以内に、下記条件のどちらかを満たさなくてはなりません。
○登録実務補修機関の行う15日以上の「実務補習」
○中小企業診断士の行っている経営診断と同様の業務内容で15日以上の「実務従事」

・実務補習
中小企業診断協会が行っている講習で、指導員の指導を受けながら15日間の実務を行います。

・実務従事
中小企業への経営診断や助言、窓口相談を15日以上行います。
民間の実務従事サービスを利用する方法もありますが、案件数が十分でない可能性もあるため、実務補習がおすすめです。

中小企業診断士は国家資格なので、難易度は高いです。
しかし、それゆえ社会的な評価は高く、就職や転職、キャリアアップ、独立開業の際にも役立つでしょう。