アパレルの店長職はエリアや顧客層に合わせて、どのように運営していくかを考え、スムーズに店舗が運営されるよう、指揮する責任者です。
また、店長は予算達成を目指して販売も行いますが「キツイ」「給料が安い」など、販売の仕事に対して、あまり良いイメージを持っていない方も多くいらっしゃいます。
しかし、店長を含む販売の仕事は比較的キャリアアップしやすいため、将来性を期待できる職種です。
今回は、お店の運営を任されている店長職の気になる給料や、キャリアアップについてご紹介します。
アパレル店長は、“店舗責任者”としてショップの運営を任されているポジションです。
販売業務はもちろんのこと売上管理、スタッフの教育、商品管理など幅広い業務を行っています。
そんなアパレル店長の平均的な給料は月額20万円～30万円程度です。
ですが、給料は年齢や経験、所属する会社の規模、働くエリアによって大きく変わります。
地方都市にある中小企業の店長職では月収20万円未満になることもあり、反対に、都心部にある大手企業の店長職では月収40万円以上になることもあります。
また、店頭販売を行う方は、新作商品の着用を義務付けられているケースも多々あります。
社員割引を利用できても、服飾代の購入で手取りが減ってしまうことも珍しくありません。
募集要項を確認し、大まかな手取りの金額を把握しておくと良いでしょう。
アパレル店長についての詳しい内容は「アパレル店長」をご覧ください。
アパレル店長の年収は、300万円～400万円程度であることが多く、地方によっては200万円くらいになることもあります。
また、都心部の大手ブランドでは年収500万円を超える店長職の方もいらっしゃいます。
年齢や勤続年数によって年収がアップしていく傾向にありますが、成果主義を導入する企業も増えてきています。
ちなみに、ユニクロを運営するファーストリテイリングは、2015年に給与テーブルを公開しており、上位グレードの店長では平均年収が3,000万円を超える場合もあるようです。
成果主義を導入している企業でも、これほど高額な給料になることは珍しいですが、売上目標や個人目標をクリアすると、インセンティブが発生する企業もあります。
頑張り次第では年収アップが期待できるので、インセンティブの有無も募集要項で確認しておきましょう。
店長職のほとんどは正社員のため、年2回もしくは、年1回ボーナスを支給する企業もあり、業績によって支給額は変動します。
ただし、ボーナスを支給している企業は決して多いわけではなく、そのほとんどが全国展開されているような有名ブランドです。
給料面で不安を感じているようでしたら、大手ブランドの求人を探してみると良いかもしれません。
アパレル販売は比較的キャリアアップしやすい職種ですが、店長職に就いた後はどのようなキャリアを築けるのか、気になるところですよね。
店長職は「人材、商品、売上」を管理し、店舗を運営する責任者です。
幅広い業務をこなし、マネジメントスキルも磨くことができるため、実績次第では本社勤務など将来性が期待できます。
エリアマネージャーは担当エリアにある複数のショップを取り仕切る立場で、予算達成のために、ショップの運営や管理を行う仕事です。
マネジメントの他にも、スタッフの指導や育成といった役割も担っています。
エリアマネージャーは市場調査を行い、予算を達成するための戦略を立てているため、店長経験で培った知識は必須となります。
バイヤーはブランドの顧客層にあった商品買い付けなどを行っています。
商品が売れるかどうかはバイヤーにかかっているため、情報収集や分析から理論的に買い付け商品の見極めを行っています。
ショップ運営に関する知識とファッショントレンド、顧客ニーズを意識した選定が求められるため、バイヤーにとって店長職の経験は非常に重要な要素と言えます。
詳しい仕事内容については「バイヤー」をご覧ください。
MDは商品の企画から販売まで、全工程を取り仕切る仕事です。
市場調査などの情報収集や分析から、商品企画を行っています。
顧客ニーズに合わせた商品の生産、ロスが出ないように販売計画を行うことが重要なミッションです。
商品を生み出すところから販売まで、アパレルの流通全てに関わっているため、現場経験が必要となります。
詳しい仕事内容については「MD（マーチャンダイザー）」をご覧ください。
プレスは『ブランド』『商品』のイメージアップや認知度を上げるために、雑誌などのメディアでPRする仕事です。
説得力ある商品PRをするため、ファッションの知識が必要となります。
また、社外の方とも接する職種なので、コミュニケーション能力は必須です。
詳しい仕事内容については「アパレルプレス」をご覧ください。
基本的に接客業は長時間の立ち仕事となるため、体力的な理由から転職を目指す方も多くいらっしゃいます。
アパレル店長から他業種へチャレンジする場合、営業職や商品企画などに転職される方が多いです。
営業職はコミュニケーション能力、断られても諦めないタフさが必要です。
色々なタイプのお客様と接する仕事は、営業に必要なコミュニケーション能力や度胸、提案力が培われます。
同じアパレルで営業へ転職すれば、業界の知識やファッションに関する基礎知識を持っているため、即戦力として活躍できるでしょう。
商品企画は売れる商品を考えたり、ヒットさせる方法を考えたりする仕事です。
情報収集・分析、適切な価格設定などの業務が発生することから、社内外の方とも連携することが多くなります。
企画職ではコミュニケーション能力や調整力、数字の管理能力が重要となるため、店長職の経験は大いに役立ちます。
また、他業種への転職は年齢を重ねると共に難しくなるので、アパレル企業の別職種で検討される方も多くいらっしゃいます。
今回は、アパレル店長の給料や将来性、キャリアアップについてご紹介してきました。
アパレル店長は、円滑に店舗を運営するため『人・もの・金』をどのように動かしていくのかを考える、経営者的な役割があります。
幅広い業務で培ったスキルを活かし、店長として実績を上げれば、様々な職に応用が効きます。
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