28歳の転職は遅い？メリット・デメリットや求められるスキルも解説

28歳と言うと男性も女性も30歳が近づいて、状況によっては焦りを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか？

異業種へのチャレンジを検討しているものの、失敗を懸念してチャレンジできずにいる方もいらっしゃるでしょう。

将来への焦りから、状況を好転させるために転職を試みる方も多いかもしれません。

しかし、転職は必ずしも状況を好転させるものではなく、時には大きな失敗をしてしまい2回目、3回目と転職回数を増やしてしまうケースも少なくありません。

そこでこの記事では、焦りを感じているものの、その難しさから転職を躊躇している28歳の方に是非知っておいて欲しい転職に関する情報やポイント・注意点を紹介します。

28歳の転職で注意することやおすすめの転職エージェントも紹介しているため、転職をする際のヒントにしてみてください。

28歳での転職は遅い？転職難易度を解説

中には同じ年齢でも、しっかりとキャリアを積んでいる人もちらほらと出てきて、「28歳」という年齢は当事者としては手放しに「若い」と思えなくなっている方もいらっしゃるのではないでしょうか？

そういった気持ちから転職に対して二の足を踏んでしまい、転職の機会を逃してしまう方も多いものです。

厚生労働省調査の「転職入職率」でも、34歳以下での転職成功率は比較的高い水準にあることが伺えます。

逆に35歳を超えると、転職が難しくなってしまう傾向にあるため、タイミングを逃さない様にしましょう。

出典：令和3年上半期雇用動向調査結果の概況｜厚生労働省

転職を検討中の28歳が抱えがちな悩み

28歳という年齢で転職を考え始めた方には共通の悩みが存在するケースも多くあります。

ぜひ一緒に確認をして、転職をするべきか考える際の材料にしてみてください。

正当な評価をされていないと感じる

自分が会社で正当に評価されていないと感じる28歳の方も多いのではないでしょうか。初めの頃のがむしゃらに働いていた頃に比べ、仕事の進め方などにも余裕が出てくると評価制度に疑問を感じる方もいるようです。

ただし、実際には求められている評価基準に達していないために評価が低いといったこともあります。こうした場合は、さらなる努力によって評価を受けられる可能性があります。

そのため、これまでの実績や持っているスキルから「本当に正しく評価されていないのか」きちんと確認してみることも大切です。

このまま働き続けても成長が見込めない

ルーティンワークが多い職場や年功序列が採用されている会社の場合、このまま働き続けても成長できないのでは？と不安に感じる人もいると思います。

日々同じ作業の繰り返しだったり、年功序列でなかなか責任ある仕事を任せてもらえないと、自身の業務対して飽きが来てしまうばかりでなく、キャリアアップも見込めません。

成長意欲が満たされない、やりがいが欲しいといった方は、転職を考えるのも有効です。

20代は貴重な時間ですので、どのようにしたら大切に過ごせるのか考えてみるといいでしょう。

人間関係がつらい

仕事における人間関係がつらいといった悩みは年齢問わず存在します。

このような場合は、自分が今後どうしたいのかを立ち止まって考えてみましょう。

自身の行動や考え方次第で人間関係を解決できる見込みがある、勤続年数でキャリアアップを目指している、会社が好きである、などと考えているのであれば、転職は見送っても良いでしょう。

それ以外であれば、20代の市場価値が高いうちに転職をするよい機会だと捉えることもできます。

28歳で転職するメリット

経験・スキルを活かせる

人によっては社会人経験が10年に近づく年齢であるため、それなりに経験を積んでいると実感する方も多いのではないでしょうか？

中には、20代にして責任のある仕事を任されてきた方もいるかもしれません。よって、社会人としての経験や、資格という形のものでなくても前職の業務で培ったスキルが活きることもあるでしょう。

選択肢が多い

キャリア形成という観点から、たとえ20代後半でも「20代」というだけで有利な条件と言えるでしょう。実際に、求人情報を見ると「キャリア形成のため～歳以下」とする内容の募集が見られます。

そのため、こういった条件付きの求人情報にも問題なく応募できる28歳という年齢は多数の選択肢を持っていると言えるでしょう。

異業種への転職もチャレンジ出来る

社会人経験を積み、改めて自分自身のやりたい仕事にチャレンジしたいと思う方も多いのではないでしょうか？20代であるため、未経験の異業種へのチャレンジも可能でしょう。

リクルートエージェント調べ※でも、20代前半～20代後半にかけて異業種へチャレンジする方が多い傾向にあることが分かっています。

ただし、自分より年下の社員から仕事を教わる事や指示を仰ぐ事も考えられるため、転職先の上司が年下になる可能性も留意しておきましょう。

※出典：株式会社リクルート

28歳で転職するデメリット

経験値不足と思われることもある

どんなに前職でキャリアや経験を積んでいたとしても、新たな職場では1からのスタートとなるのは当然です。

まずは与えられた仕事を確実にこなしていき、実力を示して少しずつ自分自身の立場を確立していく必要があります。

不満を感じてしまう事もあると思いますが、焦らず着実に実績を積んでいきましょう。

収入が減ることがある

余程、実績やキャリアが評価されない限り、前職と比較して収入が減ってしまう事が予想されます。

実際に、厚生労働省の調査でも転職により「収入が増えた」と答えた割合が33%程に対し、「収入が減った」と答えた割合が36%程で、収入が減少したという割合が高い傾向です。

前職のキャリアが長く、定期昇給で収入が年々上がっていた方だと、その落差はより大きいものとなるでしょう。

転職を考える際は、次の職場での収入に合わせて生活水準の見直しを図るなど、生活面にも目を向ける必要があります。

出典：令和3年上半期雇用動向調査結果の概況｜厚生労働省

転職に失敗した場合は次が厳しくなる

紹介してきた通り、若ければ若い程転職は有利です。28歳で転職し、2年働いて「合わなかった」と思った場合、再度転職を考える時には30歳になっています。

「思った仕事と違った」や「職場環境が悪かった」とならない様に、あらゆる方法でリサーチを行った上で転職を行うべきです。

28歳の転職で求められるスキル

転職する際に、28歳の新入社員が新たな職場で期待されるスキルにはこのようなものがあります。

これらのスキルを企業側は期待しているでしょう。特に、ポータブルスキルは最も重要な要素で、この能力が高い人は市場価値が高い人材といえるでしょう。

ポータブルスキルとは、仕事における「対人」・「対課題」・「対自分」への対応の仕方に関するスキルです。これは、日常生活や現在の職場でも磨ける要素でもあるので、意識して取り組んでいきましょう。

ポータブルスキルは年齢が上がるほど、質の高さを求められます。

28歳で転職して成功するためのポイント

大手転職エージェントであるdodaの調査によると、転職に成功された方々は、以下のようにさまざまな良い変化があったとの結果になりました。

こういった転職による成功を収めるためには、どのようなポイントを抑えるべきなのでしょうか？

転職に成功するために必要なポイントをチェックしてみましょう。

出典：転職して良かったこと・後悔したことTOP10｜doda

即戦力となれるスキルを磨く

「28歳の転職で求められるスキル」で紹介した企業側が期待される各スキルが、高い水準であればあるほど転職の成功率は高くなるでしょう。

また、今身に付けていないスキルは積極的に習得していくと、新たな職場で高い評価を得られるかもしれません。

新しい環境に馴染める適応力

何事も、新しい事に適応できる柔軟性は持っておきたいものです。

適応力に関しては元々の性格などの部分もあり、伸ばすのが難しいポイントではあります。自信のない方は、普段から新しいものや環境に積極的に触れるなど、少しずつでも適応力を磨いていきましょう。

明確な将来のビジョンを持つ

転職する上で「将来のビジョン」が最も大事なポイントと言えるでしょう。

1年後、3年後、10年後の自分自身の将来をどう描いているのか？自分自身の到達点が見えていないと、道筋が立たず現在のやるべき事もわからなくなってしまいます。

そこで、まずは自分自身がどういうライフプランを描いているのか明確にし、そこに到達するための第一歩としての転職を成功させましょう。

収入と生活は直結しています。結婚や子育てなど、様々なライフイベントの観点からの明確な将来のビジョンを持ちましょう。

28歳の転職で注意すること

同じくdodaの調査によると、以下のように転職に失敗して後悔する理由にはさまざまなものがあります。

転職する動機は人それぞれで、経済的な面などの現実的な理由や、中には辞めざるを得ない状況になってしまったりとネガティブな理由まで、さまざまでしょう。

どんな動機にせよ、上記のような失敗を避けるために注意しておきたいポイントはしっかりと抑えた上で転職を試みましょう。

出典：転職して良かったこと・後悔したことTOP10｜doda

収入を重視しすぎない

経済的な理由で転職を検討する場合、当然収入を度外視する事はできないかと思います。

例えば、「みなし残業」などが主な例です。残業代が固定され支払われているため、超過分の残業時間などでトラブルとなる可能性があり、注意が必要でしょう。

転職の際は、求人内容に記載されている給与収入以外の条件を、冷静にしっかりと見極め、自分自身に合った転職先を選ぶ事が肝心です。

「税込収入」と「税抜収入」の違いによる失敗もあります。求人に掲載されている賃金は「税込収入」のケースがほとんどです。

転職の目的をしっかりと持つ

人間関係のトラブル・仕事のやり甲斐などが転職の動機となっている場合、感情的になって転職の目的が曖昧になってしまう事が考えられます。

トラブルが原因で転職を検討する際でも、まず冷静になり自分の今後や就きたい職業・業種が何なのかを具体的にさせた上で、計画的に転職を行う必要があります。

企業・業界を徹底的にリサーチする

未経験の場合、企業・業界に対し一方的に「イメージ」を抱いてしまいがちです。しかし、実際にその企業・業界で働いている方々の話を聞くと、イメージと違う回答が多いというケースがしばしばあります。

よって、事前準備としてしっかり企業・業界の情報をリサーチし、自分自身に合った仕事なのか検討した上で、転職を行いましょう。特に、未経験の業界へチャレンジを検討している方は入念なリサーチが肝心です。

企業・業界のリサーチは面接時にも、良い印象を持たれるためリサーチして損はないでしょう。

28歳で転職する際のエージェントの選び方

28歳で転職を検討している方の中には、初めて転職活動を行う方もいるでしょう。そんな時、転職エージェントの選び方がわからなくて悩んでいる方もいるのではないでしょうか？

転職活動をする上で、転職エージェントは必要不可欠な存在であり、自分に合ったエージェントを活用すれば、内定をもらいやすいですし、良い転職が実現できます。

そこで、28歳で転職する際の、転職エージェントの選び方を3つご紹介します。

それでは、詳しく解説していきます。

大手総合型求人を選ぶ

大手総合転職エージェントとは、マイナビやリクルートなど、知名度と実績があるエージェントです。規模が大きいことから、幅広い求人数を保有している点が大きな特徴となります。

大手総合型転職エージェントには、以下のメリットがあります。

中でも、保有している求人数が多くあるため、さまざまな業種・業界から探すことができますし、多くの企業を見れることから、自分の転職希望条件と合致した求人を見つけやすいです。

ただし、大手転職エージェントであれば、どの業種・業界にも対応しているため、さまざまな職種から転職先を選べるでしょう。

以下に、代表的な大手総合型転職エージェントをまとめましたので、参考までに確認してみてください。

具体的にやりたいことがある方は特化型エージェントも登録する

転職する際、具体的にやりたい仕事があったり、将来のライフプランを決めていたりする方は、大手総合型エージェントの他に、特化型エージェントにも登録しておく必要があります。

特化型転職エージェントとは、特定の業界・業種に特化しているエージェントのことです。特化型転職エージェントは、主に以下3つの特徴があります。

特化型転職エージェントに登録しておくことで、専門分野に特化したサービスを受けられます。

特に、これまで得意としてきた業界・職種に数多くの人材紹介してきた実績がありますし、その業界にいる企業の採用担当者と密にコミュニケーションをとっています。

企業の内部情報を詳しく知ることができれば、自分が求めている転職条件と照らし合わせることができ、企業の選定がしやすくなります。

よって、効率の良い転職活動ができますし、内定を早く取れる可能性が高まるのです。

また、大手総合型転職エージェントと比較して利用者が少ないため、円滑なコミュニケーションが取れる点も利用者にとってはありがたいポイントでしょう。

サポート体制が充実しているところ

28歳の方で、これまで転職した経験がなければ、エージェントに登録したとしても進め方がわからないかと思います。

その場合、エージェントを選ぶ際に不明点や疑問点などを気軽に相談できるくらいのサポート体制が敷かれているところを事前にリサーチしておくと良いです。

そうなると、円滑なコミュニケーションが難しいですし、内定までに多くの時間を要してしまいます。

あらかじめ、ネットや友人などからリサーチしておくことで、自分に合いそうなエージェントを見極められますし、親身になって相談に乗ってくれるアドバイザーと出会える可能性が高まります。

転職エージェントを選ぶ際、サポート体制が充実しているかどうかあらかじめ確認しておきましょう。

28歳におすすめの転職エージェント5選

リクルートエージェント

業界大手の転職エージェントとして知られているリクルートエージェントは、転職エージェント業界で大きな実績を持っています。

またサポート面では、書類の添削や面接対策のみならず、IT・医療・製造など各業界に精通している経験豊富なキャリアアドバイザーが所属しており、的確なアドバイスがもらえるでしょう。

初めて転職エージェントを利用するという方は、まずリクルートエージェントに登録してみるのがおすすめです。

出典：リクルートエージェント公式サイト

マイナビエージェント

マイナビエージェントは、ポータルサイトとして知られる「マイナビ」が基になっている転職エージェントです。20代の若い世代への就職サポートや中小企業の取り扱いに積極であり、他の転職エージェントにない特色を持っています。

また、専属キャリアアドバイザーの対応も好評で、利用者個々からしっかりヒアリングを行うため、しっかりと希望に沿った求人を紹介して貰えるでしょう。

サポート体制がしっかりしていて20代の転職にも強みがあるため、この記事の読者の方にはぴったりなのではないでしょうか？

出典：マイナビエージェント公式サイト

doda

dodaは、エージェントサービスに加え、登録者のスキルや経験に興味を持った企業側からオファーが届く「スカウトサービス」、自分にに合ったキャリアアドバイザーを探せる「パートナーエージェントサービス」などがあります。

また、オンラインにて大規模な転職フェア・各テーマに合わせた「転職フェアセレクト」を開催しています。

オンラインのイベントでは、履歴書などの書類の書き方から面接のポイントなど、さまざまなイベントを催しています。

出典：doda公式サイト

DYM就職

フリーター・ニートの就職支援を積極的に行っているDYM就職。DYM就職では、20代の方々の就職支援に力を入れているため、安心して利用可能です。もちろん、既卒や第二新卒などの転職希望者の転職支援も行っています。

学歴・職歴不問と聞くと、「質の低い求人情報が多いのでは？」と思う方もいるかもしれませんが、DYM就職では厳選した優良企業の求人のみを扱っているため、そういった心配はありません。

DYM就職では、ベンチャー企業の求人も多く取り扱っているようです。

出典：DYM就職公式サイト

就職Shop

リクルートエージェントと同じく、リクルートが運営している転職エージェント。こちらでは主に、経験の浅い20代の若者をターゲットにした就職支援サービスを提供しています。

学歴・職歴を重視しない求人も取り扱っているため、フリーター・ニートの方でも安心して利用できます。

就職Shopでは、書類選考なしで面接者の人柄からしっかりと選考するシステムです。そのため、自分自身の経歴を気にせず面接に臨めるでしょう。

専任のキャリアアドバイザーのしっかりとしたサポートも期待できそうですね。

出典：就職Shop公式サイト

よくある質問

まとめ

今回は、28歳での転職は可能なのか？をテーマに、異業種へのチャレンジ・転職時のポイントや注意点・おすすめの転職エージェントまで、さまざまな内容を紹介してきました。

転職は今後の人生を左右する行為であるため、慎重に決断する必要があるのは自分自身が一番理解されているでしょう。

転職の決断慎重かつ冷静に判断し最善の選択をできるよう、日々自分のスキルや人間性を磨き、転職のチャンスに最高の結果を残しましょう。

記事内では28歳の転職活動におすすめの転職エージェントも紹介したため、自分に合ったサービスを最大限活用しながら、理想の転職実現を目指してみてください。