採用代行（RPO）とは？メリット・デメリットとおすすめ各社を徹底比較！

「採用にかけるコストを減らしたい」「メイン業務が忙しく応募者の対応が追い付かない」など、人事採用について悩みを抱える企業は多いのではないでしょうか。

そんな悩みを解決してくれるのが、「採用代行・アウトソージング（RPO）」です。

しかし、聞き慣れない言葉でイメージしにくい人もいるかもしれませんね。

そこで今回は、採用代行・アウトソージング（RPO）についての基本情報を詳しく解説します。

おすすめの採用代行・アウトソージング（RPO）会社も紹介するため、最後までぜひチェックしてみてください。

採用代行・アウトソーシング（RPO）とは

採用代行・アウトソージングとは、自社の採用活動を外部に委託する方法です。RPOはRecruitment Process Outsourcingの略称で、採用代行を意味しています。

採用業務をすべて委託することも可能ですが、自社に負担の大きい一部の業務だけを部分的に委託する方法もあります。

人材確保のために新卒採用だけでなく中途採用も行う企業は珍しくありません。しかし、採用活動が長期化するにつれて社内の採用担当者の負担は増えてしまうでしょう。

そこで、自社の採用活動に関する負担を少しでも減らすために採用代行・アウトソージング（RPO）の需要は高まっていると考えられます。

採用代行・アウトソーシング（RPO）の業務内容

採用代行・アウトソージング（RPO）の業務は、大きく分けて「募集」「選考」「内定」の3つに分けられます。

ここでは、それぞれの業務内容について解説していきましょう。

募集に関する業務

採用代行・アウトソージング（RPO）に依頼すると、募集に関する業務から代行してもらうことが可能です。募集に関する業務には、主に以下のようなものがあります。

このように、募集計画から説明会の実施まで、募集に関する幅広い業務を代行します。

近年ではTwitterやInstagramなどのSNSを採用活動に活用するケースも見られますが、採用代行・アウトソージング（RPO）に依頼するとSNSの更新や運営も任せることが可能です。

また、会社説明会の企画や実施を依頼することもできるため、社内負担の大幅な削減につながるでしょう。

募集要項を見た人からの問い合わせにも対応してくれますよ。

選考に関する業務

募集広告を掲載して応募者が集まると、選考が始まります。採用代行・アウトソージング（RPO）では、以下のように選考に関する業務の代行も可能です。

応募者から集まったエントリーシートや応募書類の管理、書類選考の通過者との面接も、採用代行・アウトソージング（RPO）に依頼可能です。

面接日程の調整や当日の会場セッティング・受付のほか、面接の合格者決定や合否連絡まで代行してもらうことができます。

応募者数によっては書類選考だけでも大きな負担となりかねないため、選考を依頼できると助かりますね。

内定に関する業務

書類選考・面接に通過して内定者が決まった際にも、以下のような業務を委託可能です。

このように、内定後の研修や内定者向けサイトの運営なども代行してもらえます。また、万が一内定辞退者が出た場合には面談や連絡対応なども行います。

その他の業務

「募集」「選考」「内定」のほかにも、採用代行・アウトソージング（RPO）に委託できる業務があります。

また、グローバル社会に向けて留学生や外国人労働者の受け入れを行う場合は、ビザ取得に関するサポートや引越しのサポート、グローバル人材を対象とした研修の実施なども行います。

グローバル人材の採用活動でも、募集・選考・内定の流れは基本的には同じです。

採用代行・アウトソーシング （RPO）の費用・料金

採用代行・アウトソージング（RPO）へ委託する際の費用・料金が気になる人も多いでしょう。

しかし、委託する業務や携わるスタッフ数、利用する委託先などにより費用が変動するため、一概に費用・料金を提示することはできません。

ここでは、予算を見積もる際の参考として費用・料金の算出方法や業務別の目安を解説します。

費用・料金の算出方法

採用代行・アウトソージング（RPO）に委託する際の費用・料金には、主に以下2つの算出方法があります。

では、それぞれを解説していきます。

月額一律料金型

月額一律料金型とは、その名の通り一定の月額料金をして毎月決まった金額を請求する方法です。

委託する業務数によって金額が決められる場合や、あらかじめ月額料金が固定されている場合があります。

従量課金型

従量課金型とは、委託する業務内容や業務量、委託期間に応じて費用・料金を算出する方法を指します。

公式サイトで料金一覧を掲載している採用代行・アウトソージング（RPO）会社もありますが、ニーズに柔軟に対応することで料金が変動する可能性もあるため、あらかじめ見積依頼を取った方が安心でしょう。

明確な料金を掲載していない会社もあるため、複数の会社から見積もりを取って比較してみるのも良いですね。

【業務別】費用・料金の目安

次に、採用代行・アウトソージング（RPO）会社に委託する業務別に費用・料金の目安を紹介します。

金額は委託先や委託期間などにより異なるため、あくまでも参考程度にチェックしてみてください。

※料金は税込価格

上記のほか、評価シートの作成や面接欠席者へのフォローなどにも費用が発生します。

採用代行・アウトソーシング （RPO）のメリット

採用代行・アウトソージング（RPO）会社に委託すると、これまでに解説したような採用活動を代行してもらえるため、自社で行う工数を減らすことができます。

しかし、工数を削減できるだけでなく、以下のようなメリットもあります。

ここからは、それぞれのメリットについて解説していきます。

メリット①採用の質がアップする

採用代行・アウトソージング（RPO）会社は、人材採用を専門とする会社です。人材採用に関する幅広い知識やノウハウ、実績を持っている「採用のプロ」だと言えるでしょう。

独自のノウハウを活かした採用活動を行ってくれるため、自社よりも質の高い採用活動が期待できます。

短期間で効率良く自社に合った人材を採用してもらえるでしょう。

メリット②コストの削減につながる

採用活動には、求人サイトへの広告掲載やエージェントの利用、採用担当者の配置などさまざまなコストがかかります。

予算を明確にしたうえで採用代行・アウトソージング（RPO）会社に依頼することで、採用にかかるコストの削減につながる場合もあります。

メリット③コア業務に集中できる

採用活動を委託しても、最終面接や合否決定などのコア業務は自社で行いたい場合もあるでしょう。

応募者とのやり取りや求人広告の作成、SNSの管理・運営、応募書類の管理などを委託することで、自社の採用担当者が重要な業務に専念できるようになります。

関わる業務にメリハリをつけることができるのも大きなメリットですね。

採用代行・アウトソーシング （RPO）のデメリット

採用代行・アウトソージング（RPO）は自社の採用活動の負担を軽減できる反面、以下のようなデメリットもあります。

利用後に後悔することがないよう、あらかじめデメリットについても知っておきましょう。

デメリット①自社の採用ノウハウが蓄積されにくい

採用活動を採用代行・アウトソージング（RPO）会社に依頼すると、効率良く短期間で質の高い採用活動を進めることができます。

採用ノウハウが増えなければ採用代行・アウトソージング（RPO）会社に頼らざるを得なくなり、自社だけでは採用活動ができない状態が続いてしまうかもしれません。

面接官の育成を行っている会社もあるため、検討してみるのもおすすめですよ。

デメリット②内定者との関係を築きにくい

採用活動を採用代行・アウトソージング（RPO）会社に依頼すると、応募者や内定者と関わる機会がグンと減ってしまいます。

交流の機会が少なければ、関係性を築きにくいことを理由に内定辞退者が出てしまうかもしれません。

よって、すべての工程を委託するのではなく、自社の採用担当者が応募者・内定者と関わる機会を設ける工夫も意識してみましょう。

デメリット③採用失敗のリスクがある

費用を出して採用に失敗されるのは、依頼側からするとデメリットでしかありません。

企業側がどんな人材がほしいのか、企業側のアピールポイントなど、細かい情報を採用代行サービスに伝える必要があります。

認識のズレによる失敗を事前に防ぎましょう！

採用代行・アウトソーシング （RPO）の選び方

数ある採用代行・アウトソージング（RPO）会社の中からどのように委託先を選べば良いか分からない人も多いでしょう。

ここでは、委託先を選ぶ際に比較したいポイントについて紹介していきます。

ポイントを押さえて、自社に合った会社を選びましょう。

業務範囲

同じ採用代行・アウトソージング（RPO）会社でも、委託できる業務範囲には違いがあります。内容を確認せずに依頼してしまうと本当に頼みたかった業務は代行してもらえない事態になってしまうかもしれません。

よって、比較する際には委託したい業務を事前に洗い出し、対応できるかどうかを必ず確認しましょう。

業務範囲に含まれていなくても、自社で対応できる業務が見つかるかもしれません。

支援実績

採用代行・アウトソージング（RPO）会社を選ぶ際には、支援実績も重要なポイントです。

実績が多ければそれだけ採用活動に関するノウハウも持っているので、質の高い人材確保が期待できる目安にもなります。支援実績の記載がない場合は、問い合わせ時に確認してみるのがおすすめです。

料金設定

比較しやすい項目のひとつに、料金設定があります。

委託できる業務が細かく分かれている場合や、いくつかの業務がセットになっている場合など、採用代行・アウトソージング（RPO）会社によって料金設定はさまざまです。

よって、依頼したい業務をすべて頼むといくらになるのか、きちんと見積もりを取って比較するようにしましょう。

公式ホームページに料金の記載がない場合は、必ず事前に確認して納得してから契約することが大切ですよ。

自社との相性

採用活動にあたって、自社独自のルールを設けている会社もあるのではないでしょうか。

自社のルールを理解してもらえるか・自社に合ったサービスを提案してくれるか、など自社との相性は重要です。

コミュニケーションの取りやすさ

契約後のコミュニケーションの取りやすさも要チェックポイントです。外部に採用活動を委託するからと言って、すべて任せきりにしていたのでは採用活動の進捗状況を把握することができません。

よって、どのようなツールでコミュニケーションを取るのかを確認し、使いやすいツールを採用している会社を選ぶのも良いかもしれません。

メールや電話だけでなく、クラウドサービスを活用したコミュニケーションも増えつつありますよ。

おすすめの採用代行・アウトソーシング （RPO）会社3選

株式会社ONE

株式会社ONEは、求人業界を熟知した採用のプロが中小企業から大企業まで、幅広い企業の人材採用をサポートしてくれる採用代行・アウトソージング（RPO）会社です。

中途採用や新卒採用におすすめのパッケージプランが用意されているため、採用活動をまとめて依頼したいと考えている企業にもおすすめです。

各企業のニーズや課題に応じてオーダーメイドのプランを作ることもできますよ。

出典：https://one-group.jp/

株式会社エール

株式会社エールは、リクルート求人広告代理店として人材採用支援を行っています。

最大25%OFFで各求人メディアを利用できる全国共通割引券も用意されており、予算を抑えて人材確保を目指したい企業にもおすすめです。

掲載料金は求人メディアにより異なるため、公式ホームページで詳細をご確認ください。

出典：https://r-yell.co.jp/

株式会社採用総研

株式会社採用総研は、主に新卒採用をサポートしてくれる採用代行・アウトソージング（RPO）会社です。

専用のフリーダイヤルやメールアドレスを設けて問い合わせにも対応してくれるため、自社での採用活動にかかる負担を軽減できます。

公式ホームページでは、過去の実績例もチェック可能ですよ。

出典：http://www.ssen.co.jp/

よくある質問

まとめ

今回は、採用代行・アウトソージング（RPO）について業務内容や費用、メリット・デメリットなどを幅広く解説しました。

採用代行・アウトソージング（RPO）を利用すると、応募者とのやり取りや応募書類の管理、説明会の企画などを委託できる分、自社の採用担当者が最終面接や合否決定などの重要な業務に集中できるメリットがあります。

採用のプロに任せられるので、効率的に質の高い採用活動も期待できますね。

費用や委託できる業務内容には差があるため、いくつかのサービスを比較して、自社のニーズにあった委託先を選びましょう。

今回解説した内容を参考に、採用代行・アウトソージング（RPO）を上手く活用して求める人材の確保を目指してみてくださいね。