広告業界への転職は未経験でも可能?役立つ資格や成功のコツも解説
「広告業界に転職したい…」そう思っている人も多いでしょう。未経験者でも憧れを持つ人が多い広告業界ですが、中途での採用が少ないことでも知られています。
そこでこの記事では、広告業界の基本情報や、広告業界への転職で求められるスキル、そして転職を成功させるコツなどを解説していきます。
広告業界を目指す人におすすめの転職エージェントも紹介しているので参考にしてみてくださいね。
- 広告業界とは
- 広告業界の主な職種は
- 広告業界の転職事情を解説
- 広告業界への転職に求められるスキル
- 広告業界への転職に役立つ資格
- 未経験から広告業界への転職を成功させるコツ
- 広告業界を目指す人におすすめの転職エージェント
ポイントを押さえてスムーズに転職活動を進めましょう!
転職前に知っておきたい!広告業界とは?
広告業界と一口に言っても、その分野は様々です。広告業界の主な企業は大きく分けて2つに分類されます。ここでは、それぞれの特徴について紹介します。
広告代理店
広告代理店とは、広告を出したい企業と広告を掲載したい企業をつなぐ仕事をする企業を指します。広告代理店では、テレビのCM枠・雑誌の広告枠・新聞の広告枠などを扱います。
一般的に広告企業と言って想像されるのは広告代理店で、マスメディア媒体の広告を主に扱う大手企業と、最近ではWebメディア専門の広告代理店なども増えてきています。
仲介業だけでなく、独自に広告制作専門の部門を持つ広告代理店もあり、その様な場合はデザイナーやコピーライターなどが在籍しています。
広告制作会社
広告制作会社とは、実際に広告の企画・制作を行い、広告物を作成する企業のことをいいます。広告制作会社が取引をする相手は、主に広告代理店や広告を出したい企業です。
広告代理店からの下請けの機能を持っている一方で、広告を制作したい企業から直接依頼を受けるという場合もあります。
企業から直接依頼を受けて広告を制作する場合は、代理店を挟むことなく広告制作会社の方で企画から制作を一手に引き受けるということになります。
広告業界の主な職種とは?
広告業界には様々な職種があり、広告関連の仕事を細分化して担当しています。どの職種を担当するかによって同じ広告業界でも日々の業務は大きく異なります。
転職を決める前に、それぞれの職種についてしっかりと把握しておきましょう。
広告営業
広告業界の営業は大きく分けて3つあり、「広告代理店の営業」「Web広告会社の営業」「媒体社の営業」などがあります。
一番わかりやすいのは、広告代理店の営業で、クライアントに対しての総合窓口として、社内外のマーケティング・クリエイティブ部門の取りまとめの役割を果たします。
Web広告会社の営業は、クライアントとの窓口の役割のみならず、自らが広告の企画や予算に合わせた広告プランの提案などを行います。
さらに、媒体社の営業は、自社の媒体に広告を出向するクライアントとの直接のやりとりを行います。
制作関連(クリエイティブ)
TV、新聞、雑誌、インターネットなど、それぞれの媒体の特性に合わせた広告の制作を行う業務です。広告業界の中でも最も人気が高く憧れる人も多いでしょう。
広告制作関連の業務につきたい場合は、大手広告代理店の制作部門に配属になるか、広告制作会社で制作の担当をするかのどちらかが主な方法です。
Web広告業界の場合は、1人の担当者がコピーライターとデザイン業務を兼任するような場合もあるでしょう。分野によって広告制作の仕方が異なるのも広告業界の特徴です。
Web広告はマスメディア向けの広告と比べ、単価が安く、広告の切り替えのスピードも速いのが特徴です。1人でも様々な分野を兼任し、スピーディー作業が進められる人が好まれるでしょう。
マーケティング・分析関連
広告の企画やプランを決める際に重要なのが、マーケティングや分析の業務です。企業が広告を出す際にどの媒体にどのような広告を出すのがいいのかを検討するのに大切な材料になります。
広告を出す際には「誰に対してどんなメッセージを伝えて、どの様な影響をもたらしたいのか」などを、広告プランとして考える必要があります。
広告業界の転職事情を解説
広告業界は近年発達しているAI化によってネット広告の需要が高まっています。以下では広告業界の平均年齢やデジタル広告の売り上げなどについてお伝えしていきます。
広告業界の平均年齢は若い
まずは広告業界の平均年齢・勤続年数といった基本的なデータを見ていきましょう。
平均年齢 | 34.8歳 |
平均勤続年数 | 6.9年 |
広告業界は他の職種と比べると、年齢層は若めであることが分かるかと思います。若くフレッシュな感性によって、クリエイティブな広告を生み出していると読み取れるでしょう。
紙媒体よりデジタル広告の需要が高まっている
近年の広告業界は新聞・雑誌などの紙媒体よりもネットを駆使したデジタル広告の需要が高まっています。
広告業で有名なサイバーエージェントが公表しているネット広告の売り上げは、2019年4月時点で4195億円でしたが、1年後には4536億円と300億円以上も売り上げを伸ばしています。
それほどネットを使った広告の需要は高まっており、今後もさらに伸びていく業界と言えるでしょう。一方、新聞広告をはじめとした紙媒体の広告業界はここ10年で徐々に低下しています。
しかし、デジタル広告のみでの勝負では他社と差を付けることが難しいといった課題もあるので、旧来の手段を取り入れていくことの大切さも忘れてはいけません。
広告業界の転職は難しい?難易度を解説
広告業界を志望する層は20〜30代を中心とした若い層に多く、非常に人気業界のため、求人数が多くても応募者数が大幅に上回っています。
また、業務内容のレベルが高く、ハードワークを強いられるため、求人倍率だけではない難しさがあります。
広告業界の転職難易度とは
- プランナー・ストラテジックプランナーなど:難易度高い
- 営業・中小規模の広告代理店・インターネット広告代理店:難易度低い
結論から述べると、プランナーやストラテジックプランナーなどのクリエイティブ部署は非常に難易度が高い傾向にあります。
一方で、営業中小規模の広告代理店・インターネット広告代理店は比較的難易度が低く設定されている可能性が高く、未経験でも採用されるケースもある部署です。
特に、インターネット広告代理店は、インターネット広告市場の拡大に影響して人材需要が高まっているため、未経験でも積極的に採用しています。
広告業界は幅広い媒体を取り扱っている業種なので、どんな仕事をしたいのかなど明確なビジョンを浮かべて、事業内容などにも注目してみましょう。
広告業界に転職するメリット
広告業界に転職するメリットは、大きく分けて5つあります。ここでは、広告業界に転職するメリットについて解説します。
- 創造性を発揮できる
- 大きな影響力を持てる
- 業界の発展に貢献できる
- 幅広いキャリアパスがある
- 魅力的な報酬が期待できる
創造性を発揮できる
広告業界では、商品やサービスを魅力的に表現するために、独創的なアイデアや新しい視点が求められます。
また、クリエイティブな仕事に携われることで、自分自身の成長にも繋がるでしょう。
大きな影響力を持てる
広告は、多くの人々に影響を与える力があります。広告業界に携わることで、自分が創り出した広告が多くの人々に見られ、認知してもらうことが可能です。
業界の発展に貢献できる
広告業界に携わることで、業界の発展に貢献できます。同時に、広告業界は常に変化しており、新しいチャレンジを楽しむことも可能です。
幅広いキャリアパスがある
広告業界には、クリエイティブな仕事からビジネスサイドの仕事まで、幅広いキャリアパスがあります。
また、広告業界には、複数の分野が関わっているため、他の業界との融合も期待されています。
魅力的な報酬が期待できる
広告業界は、競争が激しい分野ですが、その分、魅力的な報酬が期待できることがあります。
広告業界への転職に求められるスキル
ここでは、広告業界への転職を考える人に向けて、広告業界への転職に求められるスキルについて解説します。
- デジタルマーケティングの知識
- クリエイティブな発想力
- プレゼンテーション能力
- プロジェクトマネジメント能力
- チームワーク
1.デジタルマーケティングの知識
つまり、企業やその他の組織がインターネットを含むデジタル技術を使用して、製品やサービスを宣伝するためのマーケティング活動について学ぶ必要があります。
例えば、SEO対策では、検索エンジンで上位に表示されることが重要であり、実現するためにはキーワードの選定やウェブサイトの内部構造の最適化が必要です。
2.クリエイティブな発想力
商品やサービスを魅力的に表現し、消費者の心を掴むために、常に新しいアイデアを考え出す必要があります。
また、広告業界は時代の流れに常に敏感である必要があるため、常に最新のトレンドや技術を研究し、取り入れることも求められます。
3.プレゼンテーション能力
プレゼンテーションとは、自分のアイデアをわかりやすく伝えられるかどうかが、クライアントの信頼を得るために重要です。
- スライドデザイン
- スピーキングスキル
- 資料作成能力
- プロポーザル作成能力
- 説得力のあるアイデアの提供
これらの要素を磨き、より高いプレゼンテーション能力を身につけることが、広告業界で成功するために必要です。
4.プロジェクトマネジメント能力
広告業界では、複数のプロジェクトを同時に進行させることがよくあります。そのため、プロジェクトマネジメント能力が必要です。
このように、プロジェクトマネジメントは広告業界において非常に重要な役割を担っています。
プロジェクトマネジメントを行うことで、広告キャンペーンの成功に直結する要素であるスキルを磨けます。
5.チームワーク
例えば、クリエイティブなアイデアを出すデザイナーやコピーライター、効果的な戦略を作り上げるプランナーなど、それぞれの役割があります。
自分だけでなく、周囲のメンバーと協力し、最終的にクライアントに満足いただける成果を出すことが求められます。
広告業界への転職に役立つ資格
広告業界に転職するために必須となる資格はありませんが、取得しておくと転職活動やその後の仕事に役立つ資格があります。
資格があれば、面接時にアピールしてライバルと差をつけることもできるため、ぜひ取得してみるのもおすすめです。
Googleアナリティクス個人認定資格
Web広告の業界で働く上で必ず必要になるのがGoogleを通したデータの分析です。その際に必要になるのが、「Googleアナリティクス」という分析ツール。
Googleアナリティクス個人認定資格を取得することで、Googleアナリティクスを利用するのに必要な体系的な知識を身につけることができます。
入社時にGoogleアナリティクス個人認定資格を保持していれば、未経験でも実際の業務で必要になる知識の基礎があるという証明になるので、採用のチャンスが広がるでしょう。
データ解析士
回帰分析の基本から応用を学ぶ、統計レベル中級者向けの資格です。広告の実績を調べるためのデータ解析をする際などに有効です。
Web広告業界の分析部門などでは特に必須となるスキルでしょう。
Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定資格
Yahoo! JAPANのWeb広告に関する資格です。ベーシックとアドバンスの2種類があり、Yahoo!広告に関する基本的な知識を学びたいのであればベーシックで十分でしょう。
さらに、実際に広告運用をする際に必要になる実践的な知識を学ぶことができるのがアドバンスになります。
未経験から広告業界への転職を成功させるコツ
競争率が高い広告業界への転職。ここでは、未経験からの転職を成功させるためのコツを紹介します。
転職エージェントを利用する
未経験での広告業界への転職、初めての転職活動という人は転職活動を利用するとスムーズに転職を進めることができるでしょう。
転職エージェントは、ほとんどが無料で利用可能で、求人紹介をはじめ、提出書類の添削や面接の対策など、希望の業界に合わせた転職のサポートをしてもらえます。
さらに転職エージェントでは、ネット上に公開してしまうと応募が殺到してしまう可能性のある求人や、企業が非公開で募集している求人などを独自で扱っている場合が多いのです。
非公開求人は一般的に好条件であることが多く、コンサルタントに転職した際に自分のスキルや経験、条件にあった非公開求人があれば紹介してもらえるでしょう。
広告業界のことを正しく理解する
広告業界に憧れを持って転職を考える人も多いですが、しっかりと広告業界の実情を理解した上で転職活動を進めるようにしましょう。
広告業界と一口で言っても、Web広告やメディア広告、雑誌広告や新聞広告など、その種類は様々です。自分が想像する広告業界はどれに当たるのか、まずは明確にしましょう。
さらに、広告業界に転職してどのようなどの様な職に付くことを想定しているのかも自分の中で明確にしておくといいでしょう。
同じ広告業界でも、営業職につくのとクリエイティブ職に付くのでは、日々の業務は180度異なります。自分が想像している広告業界の理想と現実を照らし合わせることが重要です。
目指しやすい業界を選ぶ
他の業界と比較しても中途採用の求人が少ない広告業界。未経験での転職を検討する際には、目指しやすい業界に絞って転職活動を進めるというのも1つの戦略でしょう。
初心者でも目指しやすいと言われているのが、Web広告業界の営業職です。近年大きく成長しているWeb広告業界では、人材不足に悩まされている企業も多くあります。
人材が不足傾向にある業界を狙うということと、営業職は、どの業界でも比較的に未経験者が採用されやすい職種です。広告業界でのキャリアをまずは営業からスタートするというのもいいでしょう。
人気があり倍率が高い広告業界への転職は、未経験者の採用を積極的に行なっている分野を狙って求人を探すとチャンスが広がるかもしれません。
転職の軸を明確にする
どの業界に転職する際にも重要になるのが「転職の軸を明確にする」ということでしょう。転職先に求めることはなんなのか、転職したその先のキャリアをどう考えるのかを明確にします。
転職の軸がない状態で、単なる憧れや理想で転職してしまうと後々、「思っていたのと違う…」などと後悔することになりかねません。
さらに、軸がない状態で転職活動を進めてしまうと、多くの求人を見て転職先を検討する中で自分の本来求めていた条件などがわからなくなってしまう危険性があります。
そうなると、転職してからの理想と現実のミスマッチが起こりやすくなってしまったり、転職を失敗してしまう可能性があるので注意が必要です。
広告業界へ転職する際の注意点
広告業界へ転職する上で、業務内容や必要なスキルなどを調べておくとスムーズな転職活動ができるでしょう。
ですが、転職の注意点も同時に理解しておくことで、入職後のズレを防ぐことができます。ここからは、広告業界へ転職する際の注意点を4点紹介します。
ハードワークになりやすい
広告業界は何件の広告主と仕事をともにするため、案件が重なってしまうこともあり、ハードワークになりやすい業務であるといえます。
勤務時間を調節しプライベートの時間を確保したい方など、ワークライフバランスを意識して働きたいと考えている方には、不満に感じてしまう業種でもあります。
体育会系の傾向がある
広告業界は関わった仕事や案件が世の中の目に触れる達成感や、発想をもとに社会に関わる満足感を味わうことができるクリエイティブで華やかな業種のイメージが強いでしょう。
営業訪問や接待ゴルフなどの体力的にタフであることが求められやすく、広告主からのフィードバックや調整などの精神面のタフさも求められます。
必ず年収が高いとは限らない
広告業界と言えば年収が高いイメージがあるでしょう。実際に大手広告代理店の入社時は給与が他業界の同年代と比較すると高い傾向にあります。
入社後に昇給があまりなく、結果として年収が上がらなかったというケースもあり、入社時の給与とのギャップが気になる可能性もあります。
インターネット広告は現在発展を遂げている時期にあるので、将来的に年収アップが見込める可能性はゼロではありません。
未経験の場合は契約社員の契約が多い
未経験で広告業界へ転職できる可能性はないとは言い切れませんが、全体的に見ても求人数は非常に少ない傾向があります。
契約社員であっても広告業界の業務が完全に未経験ではなく、近い業種で実務経験が必要になります。
正規雇用でなくても広告業界で実務経験を積んだという経歴ができるので、今後のキャリアアップに繋がる可能性は高いでしょう。
広告業界の年収を解説
広告業界は日本の平均年収より高い
広告業界の平均年収は職種によって異なりますが、2021年12月に求人ボックスが公表した情報によると、広告業の主な職種の年収については下記のとおりです。
職種 | 平均年収 |
広告プランナー | 約500万円 |
マーケティング | 約517万円 |
広告デザイナー | 約448万円 |
日本の平均年収が約436万円であることを考えると、いずれも少々高めであると言えます。しかし、広告業界の中でもどんな仕事をするかや所属する企業によって、年収は変動することを知っておきましょう。
給与を上げるためにはどうすればいいか?
広告業界で給与上げるにはいくつか方法があります。まず、社員の評価を行う直属の上司や人事・労務の方に交渉してみる手段についてです。
そのためには、企業にとって魅力に感じてもらえる実績を作ることが求められます。「今期はこれだけ結果を出しました」とアピール材料があれば交渉しやすくなります。
また、昇任して役職に就くことも給与を上げる方法の一つです。年功序列の形式をとっている企業では時間のかかる手段となってしまいますが、確実に給与を上げられるでしょう。
いずれにしても他の社員に差をつけて仕事をすることが給与アップに繋がると言えます。
広告業界の中でも企業によって年収は大きく異なる
平均年収は職種だけでなく企業によっても大きく異なります。2021年に企業が公表している有価証券報告書によると、上位5社の平均年収は下記のとおりとなっています。
企業名 | 平均年収 |
電通 | 約1169万円 |
博報堂 | 約1079万円 |
サイバーエージェント | 約734万円 |
デジタルホールディングス | 約693万円 |
テー・オー・ダブリュー | 約655万円 |
電通・博報堂のように平均年収が1000万円を超える企業があります。いずれもネット媒体の広告が稼げる特徴があると言えるでしょう。
広告業界への転職で使える志望動機例文
広告業界に転職する場合、未経験か経験者なのかによって志望動機を作成する方法は変わってきます。
広告業界の志望動機を作成するポイント
広告業界に転職するにあたって志望動機を作成する際は、下記のポイントを押さえて記載していきましょう。
- 応募する会社についてできるだけ詳しく調べる
- これまで培ってきた経験をどうやって活かすかについて触れる
- 広告を通じてどうしたいかを具体的に伝える
広告業はどんな職種にしても情報収集が必須スキルとなります。そのため、志望動機を作成する際にも「自分はこれだけ御社について調べてきました」といった部分をアピールできるかが大事となるのです。
未経験から転職する場合の例文
広告業界が未経験から転職する場合の例文について見ていきましょう。
私は競争意識を高く持てる仕事をしたいと感じたのがきっかけで広告業界を志望いたしました。前職ではアパレルスタッフをしており、そこでは最新トレンドを追うリサーチ力を身につけることができました。
そこで多くの人に自社商品の魅力を広めていく仕事の魅力を感じたので、これからはより深い部分で広告業に携わっていきたいと考えております。
そのため、御社に入社できた際には前職で培った情報収集力を活かして、トレンドとなる商品・サービスを宣伝して経営向上に貢献していきたいと考えています。
広告業界の経験者が異なる職種に転職する場合
広告業界の経験者が異職種に転職する場合、志望動機の作り方は未経験の場合とは異なります。つまり、前職の経験をどうやって活かせるかをより詳細に伝えることが大事となるのです。
以下に志望動機の例文を記載しましたので、確認していきましょう。
私は前職で広告代理店の営業職として働いてきました。現職では、デジタル部門でマーケティング職をしており、主にSNS・動画を通じた広告営業を行っております。
さらに現職では様々な業界のクライアントを持っていることから、クライアントとの信頼関係を大事にしてきました。そのため、初対面の人とでもコミュニケーションを取ることには自信があります。
このようにこれまで培ってきた経験を活かして、これからはネット広告の知識を駆使して販売意欲が湧く広告作りを行っていきたいと思って御社を志望いたしました。
広告業界の転職の体験談
広告業界へ転職した体験談を見ることで、実際に広告業界で働くイメージやモチベーションを上げることができるでしょう。ここからは、広告業界の転職の体験談を紹介します。
営業から広告業界へ転職
前職は大手アパレルメーカーの営業として勤務していました。業務内容は楽しく、やりがいを持って働いていました。
シーズン提案のデザインについて商談を重ねるうちに、自分ならこうしたいと思うようになり、段々と広告業界に興味がわき転職を決意しました。
転職後は、これまでの営業の実務経験を活かした企画の整理力が評価されました。
クリエイティブなメンバーの発想とクライアントの悩みを営業で学んだ経験で考え、より良くする方向性や策を模索する楽しみを感じながら仕事をしています。
30代未経験から広告業界
30代後半で広告業界への転職は本当にやっていけるのだろうかと悩みました。
登録していた転職エージェントで、前職のスキルをアピールすることの重要さを教えていただいたので、イチから自分を見つめ直して転職活動を進めました。
タイミングが良く、未経験歓迎の求人があったので、その企業に内定することができました。現在は語学スクールに通い、これから始まる海外プロジェクトに向けて新しいスキルを学んでいます。
激務だけどやりがいのある仕事
勤務時間は9:30〜18:30となっていますが、基本的に定時で上がることはできず、クライアントとの締め切り直前は22:00まで残業をすることも少なくはありません。ただ、土日祝が休みなのでメリハリのある働き方という点では、あまりマイナスな面はありません。
広告を売るという考え方では片付けられない業務内容なので、クライアント一社一社によって提案だけではなく、現行のニュアンスもきちんと考えなければなりません。
頭を使うことが多く、身体的にも精神的にも忙しく辛い仕事ですが、今まで関わらなかった業界と関わる機会が多く、新しい知識を学ぶことに充実感ややりがいを感じています。クライアントの業種によって視野を広げて、深い知識を学ぶことができる点が最大の魅力だと思います。
ハードワークとして知られる広告業界ですが、実際の体験談を見ると、定時で帰ることはできず深夜まで残業があることも多い勤務環境だということがわかります。
広告主のの事業内容によっては新しい知識を学ぶ機会にもなるため、深い知識を学ぶことができるという魅力もあるようです。
広告業界の転職で転職エージェントを使うメリット
転職をスムーズに行うためにも転職エージェントを活用することがおすすめです。広告業界でも転職エージェントを活用することでメリットがあります。
ここからは、広告業界の転職で転職エージェントを使うメリットを4点紹介していきます。
客観的な意見を得ることができる
一人で転職活動を行うと、視野が狭くなってしまったり考えが凝り固まってしまうこともありますが、第三者の意見を聞くことができる良い機会になります。
転職のプロならではの専門的なアドバイスも得ることができるので、自分では思いつかなかった発想や方向性を見つけることができるでしょう。
非公開求人を見ることができる
非公開求人:一般的に公開されていない企業名や募集の詳細を隠した求人
非公開求人を出す理由の一つとして、企業の採用活動の効率化のためがあり、応募が殺到してしまい対応しきれないというケースを避けることを目的としています。
転職エージェントに登録した際は、公開求人だではなく、非公開求人を積極的に紹介してもらうことで、条件にあった求人を見つけることができるでしょう。
履歴書添削・面接対策をしてもらえる
転職エージェントは求人の紹介だけではなく、履歴書添削や面接対策などの転職に関するさまざまなサポートを行っています。
企業の内部事情を把握した担当エージェントから面接対策やポイントをアドバイスしてくれるので、面接に対して苦手意識を持った方でも自信を持って臨むことができます。
無料でスムーズに転職ができる
無料登録や無料相談の申し込みをするだけで、その日のうちに担当エージェントから連絡があり、面談の日程を組みます。
希望条件に沿った求人を続々と紹介してくれるので、退職の準備などを進めながらでも、スピーディーに転職活動を行うことができます。
広告業界を目指す人におすすめの転職エージェント3選
リクルートエージェント
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- 求人数が多い
- 優良非公開求人が多い
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出典:https://www.r-agent.com/
doda
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よくある質問
流行りが好きであるといった特徴があると広告業界の企業から重宝されやすくなります。常に最新の情報に対してアンテナを張れるかが重要となるため、SNSでインフルエンサーを多くフォローしておくことをおすすめします。
また、数字に強いかどうかも広告業界では重要なスキルとなります。作った広告の成果を分析してクライアントに分かりやすく説明できるようにしておくことも仕事の一つと言えるでしょう。
複数の案件を同時にこなさないといけないため、慣れないうちはスケジュールを管理することが難しく、苦労しやすいです。社運をかけた大きなプロジェクトでもない限りは、1つの案件に集中して業務を行うことはほぼありません。
そのためには優先順位を付けて仕事をすることが求められます。後で頼まれた仕事でもすぐに終わる内容であれば先に片づけるというように対応していきましょう。
作りあげた広告が多くの人の目に止まることで、広範囲に影響を与えられます。出来が良ければ自分も携わった広告が社会的に話題になることも少なくないです。
自分が苦労したものが世間で話題になると、「頑張ってよかった・・」と思えるはずなので、そういったところにやりがいを感じられるでしょう。
志望動機・自己PRなどはどの業界でも聞かれることがほとんどですが、広告業の場合は広告についての質問をされることが多いです。つまり広告に対する関心度をチェックしています。
そのためには、応募する企業の情報をできるだけ細かく調べましょう。企業とマッチするように自分の考えをまとめてその内容を伝えると面接官の評価を上げやすくなります。
Excelやパワーポイントなど基本的な内容となるPC操作は使いこなせるようにしておきましょう。PCさえ持っていれば入社前に自分で吸収できるスキルなので、後々楽になります。
SEOをはじめとした広告業界で活躍するために必要な部分の知識の取得はもちろん大事ですが、それらの知識は入社してからでも学べます。企業によっては新人教育に含まれているので、まずは基本的なスキルを磨いておきましょう。
代表的なエージェントでは、リクルート・dodaなどが挙げられます。いずれも広告業界だけで5,000件以上もの求人を持っているので、豊富な選択肢があります。
転職エージェントを活用することで、非公開となっている求人も知れるためライバルの少ない状況で転職活動を行えるでしょう。
まとめ
今回は、広告業界に転職する際に有効なスキルや、広告業界への転職を成功させるコツなどを解説しました。
広告業界は、憧れを持つ人も多い業界です。人気が高く、未経験者が転職するには狭き門ですが、しっかりと対策をすれば転職できる可能性は十分にあるでしょう。
1人での転職活動に不安がある人も、今回紹介した転職エージェントをうまく活用して、広告業界への転職をスムーズに進めてみてください。
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